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【リフレクション】リフレーム/エフェクチュエーション/コンヴィヴィアル・テクノロジー:Xデザイン学校2022 アドバンスコース#6

常識からの逸脱/リフレーム

アート的な思考の一つに「常識からの逸脱」がある。
これは「リフレーム」とも言える。

逸脱/リフレームのパターンを整理すると面白そうだ。

例えば『進化思考』という本では、進化と創造に共通する偶発的変異のパターンについて書かれている。

変量:極端な量を想像してみよう
擬態:欲しい状況を真似てみよう
欠失:標準装備を減らしてみよう
増殖:常識よりも増やしてみよう
転移:新しい場所を探してみよう
交換:違う物に入れ替えてみよう
分離:別々の要素に分けてみよう
逆転:真逆の状況を考えてみよう
融合:意外な物と組み合わせよう

『進化思考――生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』

創造力や想像力、ファンタジア(自由にこれまでに存在しないものを考える)について書かれている『ファンタジア』では、下記のようなパターンが紹介されている。

ある総体の部位の増殖
視覚的類似の関係、他の性質との関係
色彩の交換
素材の交換
場所の交換
機能の交換
動きの交換
ディメンションの交換
異なる要素の融合
重さを変える
組み合わせたものをさらに組み合わせる

『ファンタジア』


エフェクチュエーション

起業家の行動原理をパターン化したもの。

The Bird in Hand:今手元にあるリソースで始める
The Affordable Loss:許容可能な損失額を設定する
Crazy-Quilt:協力してくれる人を増やしていく
Lemonade:偶然の出来事を活用する
Pilot-in-the-Plane:できることに集中する

以前、ミラノサローネで見た「Solar Sinter」という作品を思い出した。

太陽光と砂漠の砂という、手元にあるリソースを使って3Dプリンターでものづくりをするという意味で、エフェクチュエーションの例と言えるのかもしれない。


コンヴィヴィアル・テクノロジーと構想力

コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』を読んで、構想力の育成の研究との関連について思ったこともあった。

本書で考えたいのは、人間が人間の本来性を損なうことなく、他者や自然との関係性の中でその自由を享受し、それぞれの能力や創造性を自発的に最大限に発揮しながら共に生きるための「コンヴィヴィアル」なテクノロジーとはどのようなものなのかという問いである。

『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』

テクノロジーに依存して人間らしさを失うことが問題で、そのためにちょうどいいバランスを考える必要がある。

人間らしさとは、創造性、主体性であるならば、構想力を育成することは、人間らしくなることと言えるのかもしれない。

構想力の育成の研究は、企業が社会に変革を起こすことが求められるという背景があるが、何のための変革なのかを考えることも構想力に含まれ、それは主体的に独自の観点で目的や価値を見出していく主観力につながることなのかもしれない。

人間らしさを失わないために、ちょうどいいバランスに落とし込む変革が必要で、変革を実践した人自身が人間らしくなるという循環があるのかもしれない。

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