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チームとして今高めたいデザインスキルを考えるワークショップ

Money Forward Xのデザイン部では、グループと担当する事業領域を越えた学びと交流を促す機会をつくる「デザイン勉強会」を月に一度開催しています。


デザイン勉強会で学ぶコンテンツを検討するために、デザイン部のメンバーが今高めたいデザインスキルを把握することを目的としたワークショップをやってみました。


ワークショップの流れ

ワークショップは全体で2時間程で、下記のステップで進めました。

1. デザインプロセスのステップを確認する

最初に、参加者全員でデザインプロセスにはどのようなステップがあるか確認します。
デザインのステップを確認することでデザイン活動の全体像を把握し、デザインのアウトプット、デザインスキルの要素を考えやすくします。

デザインプロセスのステップの例


2. デザインのステップごとのアウトプットを展開する

デザインプロセスのステップごとにどのようなアウトプットがあるかを展開します。

ステップごとのアウトプットの例

例えば、プロジェクトの目標設定のステップでのアウトプットとしては、ステートメントシート、調査のステップでは、ユーザーインタビューの際に使うインタビューガイドなどのアウトプットが考えられます。


3. アウトプットごとに必要なスキル要素を展開する

展開したアウトプットごとに必要なスキル要素を展開します。

アウトプットごとのスキル要素の展開の例

例えば、インタビューガイドをつくるために「調査設計」「文書作成」などのスキル要素が考えられます。

スキル要素は、テクニカルスキル(デザインの専門的なスキル)とポータブルスキル(職種に関係なく必要なスキル)にわけて展開します。

この後、スキル要素をグルーピングするので、ここではスキル要素の粒度はあまり気にせずに展開します。


4. スキル要素をグルーピングしてグループごとにスキル名をつける

展開したスキル要素をグルーピングし、各グループにスキル名をつけます。

グルーピングとスキル名の例

例えば、「アンケート設計」「インタビュー設計」「観察力」「競合調査」「分析手法選択」などのスキル要素をグルーピングして、「リサーチ」というスキル名をつけます。

Money Forward Xのデザイン部は、デザインコンサルティンググループ(主にパートナー企業との共創によるサービスづくりを担う)プロダクトデザイングループ(主に自社プロダクトの開発のためのデザインを担う)にわかれているので、今回は2チームにわかれて、自分たちのチームに関係しそうなスキル要素をグルーピングしました。


5. 設定したスキルを「得意/不得意」「スキルを高めたい/今は高めなくて良い」という軸でマッピングする

設定したスキルについて、参加者それぞれが、得意か不得意か、今後高めたいか今は高めなくて良いかどうかという視点でマッピングします。

スキルのマッピングの例

このワークを定期的に行うと、前回マッピングした結果と比較してどのような変化があったかが見えるようになります。


6. マッピングしたスキルについて共有する

マッピングしたスキルについてチーム内で共有します。
前回マッピングした結果から変化したことや、チーム内で今高めたいスキルについて話し、今高めたいスキルのベスト3を決めます。


7. 今高めたいスキルについて発表する

最後に、各チームで決めた今高めたいスキルのベスト3を発表し、共通/相違点を探ります。


ワークショップの結果

今回のワークショップでは、両方のチームで今高めたいスキルの上位2つが、「ビジネス知識」「言語化力」となりました。

両方のチームで上位2つのスキルが同じになるのは意外でした。


デザインコンサルティンググループで今高めたいスキルのベスト3

  1. ビジネス知識

  2. 言語化力

  3. 論理力


プロダクトデザイングループで今高めたいスキルのベスト3

  1. ビジネス知識

  2. 言語化力

  3. 人間関係構築力


どちらのグループも、ビジネス職のコンサルタント、営業、プロダクトマネージャーのようなメンバーと共にプロジェクトを進める中で、よりビジネスを理解してデザインしていくことが、組織として成果を高められると考えていることがわかりました。

この結果、今後デザイン部で学ぶコンテンツには、ビジネス知識に関することを取り入れていくことを検討することになりました。


ワークショップの振り返り

ワークショップ後の参加者の振り返りアンケートでは、下記のような声がありました。

  • デザイナーやビジネスパーソンに必要なスキルを整理できた

  • 日々意識していなかったスキルも整理できて良かった

  • 今回のワークショップだけではスキルの整理はしきれないので、言葉の定義、スキルの分類の仕方、スキルごとの定義については今後整理する必要がある

  • スキルの分類が難しいものもあった


今回の2時間程のワークショップでは、Money Forward Xのデザイン部にとって必要なデザインスキルを大まかに設定した上で、今チームとして高めたいスキルの共通認識をつくれたと思います。


マネーフォワードのデザイン組織としては、DesignOpsチームが各デザインチームと連携しながらスキルマトリックスを活用してデザイナーの成長を支援しています。

今回のワークショップで設定されたデザインスキルは、DesignOpsチームで整理しているスキルマトリックスと照らし合わせて、チームや個人ごとに高めていくスキルを視覚化します。


チームとして高めたいスキルは変化していくので、今回のようなワークショップは、自分たちが今高めたいスキルの共通認識をつくり、お互いに高め合い、学び合うことを促すきっかけになるのではないかと思います。



最後に

Money Forward Xでは、共に高め合い、事業や組織を前進させる仲間を募集しています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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