【リフレクション】デザイン活動とデザインリサーチのパターン:Xデザイン学校2023アドバンスコース#5
デザインリサーチとは、デザイン活動/研究における、システムや仕組みも含めた人工物、制作過程などのリサーチであるといえる。
デザイン活動やデザインリサーチには多様なパターンがある。
一番馴染みのあるデザイン活動は、人間中心設計の原点となるD.A.ノーマンの認知科学的なデザインかもしれない。
ナイジェル・クロスの『エンジニアリングデザイン―製品設計のための考え方』も、デザインプロセスの基礎となっているという意味で参考になりそうなので読んでみたい。
民主的なデザイン活動という意味では、ハーバート・A. サイモンのデザインサイエンスというアプローチから捉えた問題解決的なデザインがある。
ヴィクター・パパネックは、机の引き出しを整理することも、すべてデザインであり、意味のある秩序をつくることがデザインであると提唱した。
共創のデザインという視点は、リズ・サンダースが提唱した。
コミュニティによって解決するデザインという視点は、エツィオ・マンズィーニから学ぶことができる。
誰もがデザインプロセスに参加できるように、デザインの知の記述方法を提案したクリストファー・アレグザンダーのデザインパターンというアプローチもある。
人工物に意味を与えるデザインという視点もある。
人工物と人の関係だけではなく、コミュニティが意味を知っているという、文化をつくり、文化から新たな意味をつくっていくという考え方になる。
デザインリサーチのテーマ設定の視点は大きく3つある。
自分視点:自分の興味や追求したいことに関するテーマ
プロジェクト視点:関わっているプロジェクトの中で見つけるテーマ
アカデミック視点:書籍や論文からヒントを得るテーマ
この3つの視点からデザイン活動/研究におけるテーマを見つけて、ちょうど良い粒度のリサーチクエスチョンを設定することから、デザインリサーチの探求が始まる。
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