【リフレクション】共創のためのバウンダリーオブジェクトとデザインパターン:Xデザイン学校2022 アドバンスコース#3
さまざまな人をつなぐバウンダリーオブジェクト
さまざまな人と共創するために重要になるのが、壁(バウンダリー)を越えてつながる「バウンダリーオブジェクト」だ。
バウンダリーオブジェクトはツールだけでなく、ワークショップのような活動、空間も含まれる。
ジャーニーマップのようなツールは使うことが多いからわかりやすい。
企業や組織においては、従業員をつなぐインナーブランディング、ビジョン、プロジェクトで活用するツール、イベントなどがバウンダリーオブジェクトになる。
インナーブランディングのためのバウンダリーオブジェクトには、「自分たちらしさ」が反映されていることがポイントだ。
SYPartnersというコンサルティング会社では、チームビルディングやフィードバックのコミュニケーションのヒントを得られるようなツールをつくっていて参考になる。
デザインの知の法則を共有するデザインパターン
問題を発見/解決するデザインの知の法則を記述して共有できるようにするデザインパターンも、バウンダリーオブジェクトと言えるかもしれない。
デザインパターンは、どのような「状況」でどのような「問題」があり、どのような「解決策」があるかを記述する。
これは建築家のクリストファー・アレグザンダーが提唱した「パターン・ランゲージ」の考え方に基づく。
これまで、多様なユーザーのリサーチから導出した価値をUXパターンというかたちでまとめたことがあった。
UXパターンは、どのような「状況」でどのような「行動」があり、どのような「価値」があるかを記述する。
UXパターンがあると、ユーザーの価値に立ち戻りたいときに役立つ。
デザインパターンは、ナレッジ共有の仕組みにも活用できそうだ。
バウンダリーオブジェクトもデザインパターンも、一度つくって終わりではなく、自分たちで更新し続けることが重要だ。
一度つくったものが適応すると、今度はそれにとらわれてしまうこともある。
自分たち事としてつくったものを更新するという活動自体も、共創のバウンダリーオブジェクトなのかもしれない。
構想力の育成のための「アーティスト・ウェイ」
構想力の育成方法の研究で、構想力に影響する可能性のある経験を分析すると、経営、アートの教育、リーダーシップを発揮して組織を率いた経験が、構想力に影響する可能性がありそうだった。
そこで、ジュリア・キャメロンという人が語っている創造性を育てる方法論の「アーティスト・ウェイ」を活用できないかと考えた。
「アーティスト・ウェイ」は12週間のプログラムになっていて、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』という本に書かれている。
このプログラムに書かれている毎週の課題の中で、構想力に関わりそうな課題を構想力の育成のためのプログラムに活用できないか検討していく。
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