すさみ町の人々がもつデザイン能力/文化
すさみ町に来るのは2回目。
昨年の同じ時期に来たときよりも、すさみ町との関係の距離感が少しずつ近づいている気がする。
ちなみに物理的な距離はもとから近い。
羽田空港から南紀白浜空港まで約1時間、南紀白浜空港からバス、タクシー、電車で30分くらいで行ける。
すさみ町には、自然の豊かな風景だけでなく、人々が持つ人間らしさが町に溢れている。
すさみ町の人間らしさには、自然と人に貢献しようと働きかけるおせっかい、おしゃべりで文脈が長く続くようなエンタメ性、カジュアルに距離感が近づく(友達力)のようなものがあり、町の魅力を形成している。
今回は、周参見(すさみ)駅のカフェの運営、下地獅子舞の保存会をやられている方に、お祭りの話をきいた。
すさみ町のお祭りは隣の地域とは違う、オープンで参加しやすい文化があるということだった。
お祭りのときに地域の人々からお金を集められるように、一年かけて近所付き合いを深めている。
また、町長とも1年ぶりにお会いした。
元漁師の町長は、ご自身の経験から創造的に生きるために大事なことを物語ってくれる。
漁師は孤独な仕事でもあるが、何かが起きたときにはみんなで助け合う文化がある。
進む方向に悩んだときは、先を見ずに今日を生きる。
そして振り返ったときに、自分が進んできた道がどうだったのかがわかる。
町長の仕事も、孤独で判断と責任を伴うものであるが、町の未来をデザインしたいというお話からは、すさみ町への想いとビジョンを描く力が感じられる。
すさみ町の人々が持つ、おせっかい力、おしゃべり力、友達力のような力や文化に、地域の未来をつくる創造性のヒントがあるのかもしれない。
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