洋画『オーシャンズ13』 跪いて生きるか、立ったまま死ぬか
最高のエンタメ作品。何度だって観たくなる。『オーシャンズ』シリーズは、僕にとってそんな作品だ。どれも素敵だが、特に13は良い。
とにかく、みんなカッコ良すぎる。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン(作品内で彼は「若造」って扱いだけど)、ドン・チードル等々…カッコいいおじさん、にいちゃん、そしておじいちゃんたちが勢揃いだ。13ではあのアル・パチーノも出ている。最高。
中でも、アンディ・ガルシアがイケメンすぎる。あんな風に歳をとりたいものだ。
どのシリーズも「どんでん返し」があるのに、何度でも観たくなる。不思議だなあ。どんでん返しは、たいてい一度観れば満足なのに。
それは、結末までの過程がとっても面白いからだろうなぁ。字幕で観ても、吹替で観ても、どちらでも楽しめる(吹替の声は若干若々しい感じがするけど)。
ある理由により続編は(8を除いて)作られなかったのは非常に残念である。だが、それも致し方ない。こうして素敵な作品を残してくれたことには、ただただ感謝したい。
それだけに、13の終わり方は少し物悲しい感じがする。救済のある終わり方なのはとってもハッピーだけど、場面としてはメンバーたちの別れで終わる。
「また会うまでに、太るなよ」
「お前は世帯を持って、子どもを作れ」
…
いつくるかわからない、友や仲間との別れ。僕たちはいつだって、振り返ってようやく、「あれが最後だったんだな」と認識する。記憶の中にのみ「最後の時」は存在する。
だからこそ、良く生きていたい。少しでも楽しくいれるよう、幸せであれるよう、誰かを幸せにできるよう、そうやって生きていきたい。
エンタメ的な面白さは抜群なのだけど、そんな風に思わせてくれる、素敵な作品なのでした。