邦楽『Dearest Love』(L'Arc〜en〜Ciel) 最上級のノスタルジア
隠れた名曲って、よくいうけど。
この曲こそがそうだと思う。L'Arc〜en〜Cielの『Dearest Love』。
有無を言わさないメロディと演奏。そして別れの歌詞。彼らの得意技だ。
冬にこそ似合う、別離の曲。というか、この曲が収録されているアルバム『True』は本当にすごい。まあ、彼らのアルバムで「すごくない」アルバムなんてないのだけど。どの曲も「これでもか」っていうくらい、作り込まれている。
こと、この曲に関しては思うところがいっぱいある。それは歌詞だ。僕は歌詞はあまり重視しないのだけど、彼らの作品に関しては深読みできる要素がいっぱいある。その意味でいうと、この曲はタイトルにある「愛」だけを歌っているわけではないように感じる。
戻らない青春や、壊れてしまった人間関係。誰しもいろいろある。そんないろいろについて歌っているように感じるのは、聴き手の僕のせいなのか。
わからない。だけど、わかりたいとも思わない。それが歳をとるということ、生きるっていうことだと思うから。
とにかく僕が思うのは、こんな素敵な音楽を残してくれてありがとう。ということだけだ。
これから一生、聴き続けるのだろう。この曲を聴く時に覚える悲しみや切なさは、手放したくない。だけどいつか忘れていくのかもしれない。その時に、僕はどう感じるのだろう。