愛国者と売国奴
昔の庶民は文字すら知らず、自ら考える機会も与えられずに権力者の言いなりであった。それが、明治以降の時代では多くの庶民が学校で文字を学ぶ事となり、自らの頭で考える様になった。と言いたいところだが、大多数の庶民は、まだまだ権力者の言いなりであったのが歴史の現実である。それは、情報が統制されていた為だ。その後、時を経てネット時代に突入すると膨大な情報に触れる事となった庶民は、自らの頭で考える事が可能となった。と今度こそ言いたいところだが、実はこの話には落とし穴がある。ネットの情報は玉石混交であり、ネットには権力者が雇ったネット工作員が跋扈しており、非常に危うい側面も持ち合わせている。この情報社会の現代では無防備な人間は、いとも簡単にネット工作員に洗脳される事となってしまうだろう。また、一般ネット民が発信する真偽不明の情報もネットには溢れており、正にネットの世界は魔境であると言っても過言では無い。では、一方でネットに匹敵するほどの情報を、日々発信している現代のテレビや新聞はどうであるのか?戦前戦中ほどの情報統制は敷かれていないものの、それでも大手メディアは時に偏った恣意的な情報を流す。テレビを筆頭に、日本の大手メディアは連日に渡り、中国や中国人の悪口を垂れ流し、日本国内の反中国感情を煽っているのが現状だ。恐らくこれはアメリカ白人からの命令によるものであると考えられる。日本と中国が仲良くする事を最も恐れているのが、アメリカ白人であるからだ。この記事をここまで読んで、「福島原発の処理水放出に過剰に反応する中国なんかと、仲良く出来る訳がない」と反論する人も居るかも知れない。しかし、今回の中国の過剰反応はこれまでに、日本のネット工作員や大手メディアや保守勢力が、中国に敵対し日本国内の反中国感情を煽って来た事の代償でもあるのではないのか?つまり、別の側面から見るならば、中国は日本に反撃したとも言えるのだ。最初から日本が中国と友好関係を築いてさえいれば、中国も海産物の全面禁輸措置を取る事は無く、日本の漁師も損害を被る事は無かった。誤解を恐れずに言うのならば、日本の漁師に損害を与えた張本人は、日本のネット工作員と大手メディアと保守勢力という事になる。彼等は完全に日本の国益を損なったのだ。また、一連の統一教会問題でも発覚した通り、日本の保守勢力は日本人の利益より外国勢力の利益を優先する人々である。日本と中国が対立して喜ぶのはアメリカ白人であり、日々、日本国内で反中国感情を煽っているネット工作員と大手メディアと保守勢力は、アメリカ白人の犬であるとも言えるし、彼等は日中戦争を望む、日本の焦土化すら厭わぬ正真正銘の売国奴であるとも言えるのだ。私は中国に友好的感情を抱く一般庶民ではあるが、それと同時に真性の日本人でもあるので、当然ながら日本という国を強い熱意で愛している。私はその日本の国土が焦土化するのを望まぬだけの、愛国者の1人に過ぎない。ウクライナはロシアと敵対した事によって、国土を戦場にしてしまった。日本はウクライナの二の舞を演じぬ様に、ウクライナを反面教師にし、中国と友好関係を築いて行く必要がある。そして、此処で愛する日本の平和の為に、非常に重要な事を言わせて欲しい。それは、日本が台湾有事に巻き込まれる必要など、何処にも存在しないという事である。日本の首相が、「台湾有事には、自衛隊も在日米軍も介入させません」と宣言すれば、日本の平和は保証される事となる。また、それによって台湾も危機感を覚えて正気に戻り、中国と敵対する政策を取り止める事になるだろう。更に言うのならば、日本が中国と台湾の仲介役を買って出れば良いだけの話である。その結果として東アジアの平和は保たれる事となり、無駄に人が死ぬ事態は避けられる事となる。繰り返しになるが、戦争を望み国土の焦土化すら厭わぬ人間は、決して愛国者などではなく、完全なる売国奴であると断言し、この記事を締め括りたい。最後まで読んで戴き本当にありがとうございました。
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