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統合失調症と向き合う全ての方のために。伝えられる事があるかもしれない。

はじめまして。

先に少しだけ、話をさせてください。
私のことや、noteを書く理由について。

私は、30歳の時に統合失調症を発症した。

突然、頭の中に現れたゾワゾワは、あっという間に私を支配して、

何度も救急車を呼んで、沢山の人を巻き込んで、叫んで暴れた。
とても沢山の人を傷付けて、困らせて、悲しませたと思う。

でも、どうしようもなかった。

時々、ふと正気に戻る。
その度に、「大丈夫、私は大丈夫。ちょっと疲れているだけ。」そう思った。

だけど、少しづつ自分が壊れていくのがわかる。
頭の中、体、全部がぐるぐると回る感覚。

この先、どこへいくのかな?
この先、何があるのかな?

もし、このまま突き抜けて、
ぐるっと回り切ったら、また戻ってこられるのかな?

そんなことを考えながら、ただひたすら部屋の中を歩いていた。
時々襲ってくる大きな不安から、逃げ切る事などはできなくて。

そして間もなく、私は精神科病院に入院をすることになった。

診断名は、統合失調症。


当時の様々な行動。
それらがどれ程に異常だったかということは、今でも覚えている。
ほんとに、不思議な病気だ。

そして、現在。

私は妻になり、母になった。

妊娠出産のためにと、服薬をやめたのは10年前。
通院は、月に1度。
医師は、今の私に薬は必要ないと言っている。

つまり、統合失調症が寛解した。

ただ、一度。
産後に一度だけ、再発した。

幸い、症状が酷くなることはなかったが、
しばらくの間は、服薬が必要な状態となった。

さらにその数年後、私は2人目を妊娠出産。

主婦業、母業は完璧になんてできない。

それでいい。
それがいい。

だから、そんなにがんばらなくていい。
そう思ったら、何だか急に楽になった。

この先、私に統合失調症の症状が出ることは、もうないと信じている。

こんな私にも、伝えられる事があるかもしれない。

統合失調症という病気について、誤解や偏見を持たれる方は、残念ながらまだまだ沢山いる。

あの人はダメ。
あの人は弱い。
あの人は変わってる。

まるで、犯罪者のように。
誰よりも、弱者のように。

だから自分のことを、
話してはいけない。
隠さなければいけない。


私は、そう思ってきた。

だけど、
両親や、夫、友人、私を支えてくださる沢山の方々へ。
いつか、私のことをきちんと話したいと思っていたから。

最愛のこどもたちへ。
いつか、ママの記録を残しておきたいと思っていたから。

そして今、
統合失調症と向き合おうとする方。
統合失調症を諦めず前に進もうとする方。
統合失調症から妻になり母になろうとする方。

苦しい。
辛い。

そのような方や、近くで支えるご家族の方々へ。
いつか、伝えたいと思っていたから。

統合失調症は、あなたのせいじゃない。

統合失調症は、希望と適切な治療があれば、十分に寛解を望む事ができる。

私は、そうい病気だと思っている。
だから、心からエールを送りたい。

私自身が、
同じ悩みを持つ方の言葉に、勇気づけられることが沢山ある。
同じ辛さを知る方の言葉に、心が休まることが沢山ある。

その症状、寛解までのステップ、全ての方が同じではないけれど。
それでも、私の経験や思いが、少しでもお役に立てるなら幸いだと。

そのために、これから私のnoteを書こうと思う。


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カヨノ ミオ(kayono)
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