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年末年始は医療アクセスが難しい。インフルエンザ流行の冬、5つの備え

インフルエンザが全国的に拡大してきたようですね。
折しも、これから年末年始を迎えようというタイミングです。

年末年始やお盆、5月の大型連休には、病院やクリニック、処方箋薬局なども連続で休院・休業となるところが多くなります。

このタイミングで、自分や家族がもし高熱を発したら?
いろんなイベントが重なる時期、できることは準備をしておくことをおすすめします。


お盆にコロナになって大変だった!

クリニックや薬局がこぞってお休みになる期間が近づくと、私はちょっと身構えてしまいます。
というのも、昨年2023年8月、ちょうどお盆の時期に、我が家はまず私、続いて母が初めて新型コロナウイルス感染症に感染したからです。

まず、8月11日(金・祝)山の日、お盆休みスタートの日に、私が発熱しました。祝日なので、区内の「休日急患診療所」を調べて、行きました。
検査を受けた結果、「コロナ陽性」と診断されました。しかし、もらえたのは「カロナール錠200」10錠のみ。
「えっ、これだけ……!? こんなに喉も痛いのに?」と不安になりました。

3日後には母が発熱し、買っておいた検査薬で調べたところ、同じく「コロナ陽性」でした。
お盆休みの真っ最中で医療機関は閉まっており、どこかで診てもらえたとしても、薬を手に入れることができるかわかりません。

結局、母が「しんどい。どうせ薬がもらえないなら、あれこれしてもしょうがないよ」というので、あきらめました。
探したら、過去の診療で痛み止めとしてもらったカロナールも出てきたので、新しめのものを母に飲んでもらいました。

結果として、母の方が症状が軽くすみました。それがせめてもの救いでした。
私は喉の痛みが本当にひどく、1か月ほどは後遺症の倦怠感やせきが続きました。

この経験から、大型連休中には医療アクセスが難しくなることを痛感しました。また、事前の準備がいかに重要かを学びました。

年末年始はインフルエンザが流行する時期でもあるため、家族や自分自身の健康管理をしっかり行うことが大切だと感じています。

年末年始の前にやっておきたいこと

1.地元の「休日医療関係機関」を確認

自治体のお知らせ(区報、市報、自治体公式WEBサイト)で、休日や祝日にも診療を受けつけている「休日医療関係機関」が、公表されています。

特に12月21日頃には、次月の1月と合わせて、年末年始の「休日医療関係機関」の情報が出ています。
12月29日(日)〜1月3日(金)でもかかれる診療所、医療機関、歯科、薬局、接骨院や、「救急車を呼ぶべきか迷ったら」「子どもの健康相談室」などどのテレホンサービスの案内も掲載されています。

区報、市報は、私の地元では、新聞の折り込みのほか、区立施設、駅、コンビニ、商業施設で手に入れることができます。

2.常備薬を切らさない

いつも使っている風邪薬解熱鎮痛薬トローチなど、家庭の常備薬が切れていないか確認しましょう。

コロナの際に活躍した、医療用医薬品「カロナール」は、アセトアミノフェン系の解熱鎮痛剤です。
類似した成分の市販の解熱鎮痛薬も販売されているので、以下の厚生労働省のサイトなどを参考にしてください。

3.体温計と電池を確認

「体温計、最後に使ったのはいつだっけ?」という人は、体温計のありかを確認しておきましょう。

電池が切れていないか、ちゃんと作動するかを確認して、ついでにご自身の平熱を測っておきましょう。

熱が出てから探したり、探してみたら電池が切れていた……では、大変ですよ!

4.高熱のときに食べられるものをストック

高熱が出ると、買い物に出たり食事を作ったりするのが難しくなります。

いざそうなったときに「何もない!」とならないように、栄養があってやわらかく、あたたかく食べられて水分の多いものをストックしておくといいでしょう。

レトルトのおかゆやシチュー、お湯を注いで食べられるカップスープやカップラーメン、冷凍のつゆ付きのおうどんなどは、日持ちがします。念のため買っておいてすぐ食べなくても、無駄にはなりません。

のどが本当に痛くなると、水や食事を飲みこむのもつらくなります。水分や栄養が摂れなくなったら一大事。
そうなったら、ゼリーやプリン、アイスクリームが役に立ちます。

災害用のローリングストックと同じです。特別なものではなく、いずれ食べられるものを少し多めに買っておくのがいいでしょう。

5.インフルエンザとコロナの検査薬を購入

私は処方箋薬局で、インフルエンザとコロナの検査を同時にできる検査薬を購入しました。

コロナのときの経験もあり、医師にかかれないときに自宅で検査ができれば、どんな行動をすべきか判断の材料になるからです。

薬剤師がいる薬局でしか購入できないもので、価格は1個2000円、2個セットで3600円〜4000円でした(第1類医薬品、一般用検査薬、日本国内製造品)。
取り扱っていないところもあり、売り切れているところも多く、いくつか処方箋薬局を回りました。

検査薬は、正しい使い方をしないときちんと診断ができないので、「なんでもいいから検査薬を買っとこう」という使い方はおすすめしません。
(個人的には、Amazonなどで販売されている検査薬は、価格が安すぎるものが多く、信頼性がわからないので、やはりおすすめしません。)

もしあったらラッキー……という気持ちで、お近くの処方箋薬局で聞いてみてくださいね。

年末年始、健康に穏やかに過ごせますように

家族がいる人も、いない人も、突然高熱が出るのはつらいものです。
元気で穏やかに年末年始を過ごしたいものですよね。

今年は特にインフルエンザが感染拡大しているようなので、予防に努めつつ、心構えもしつつ、みなさん無事に乗り切りましょうね。

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