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アルバムのデジタル化は、思った以上に大変!【50代の写真整理2】
みなさん、懐かしい写真やアルバムの整理に悩んでいませんか? 「片付けたいけど、捨てられない……」そんな気持ち、よくわかります。
前回、思い出の詰まった段ボール箱の悩みをつづりましたが、今回はデジタル化への挑戦です。ところが、これがまた一筋縄ではいかないんです!
前回の記事↓
複合機は自宅にある、スキャンはできる
私の家には、仕事をやっている関係で、A3サイズがプリント・スキャンできる複合機があります。
場所は取るのですが、とても便利です。
今は、家でプリント・スキャンしなくても、コンビニが近くにあれば、ネットプリントやスキャンも手軽にできるようになりました。
それでも、自宅でスキャンできるのはとても便利です。
一般的なA4サイズ(210mm×297mm)の倍、A3サイズ(297mm×420mm)までプリント・スキャンできるとなると、できることがグッと広がります。
実際に、この複合機を使って、大判の写真までスキャンして、仕事で依頼を受けて作品集を作ったこともあります。
拡大縮小コピーにもとても便利。
80代の母が、「文字が小さくて読みにくい」という印刷物を、A3サイズにまで拡大コピーすると、「とても見やすい!」と好評です。日常生活でも十分役立ってくれます。
大きすぎる!困ったアルバムのサイズ
ところが、まず第一の問題が、アルバムのサイズが大きすぎることです。
横325mm×縦335mm。
巨大な正方形で、懐かしのLPレコードのジャケット(315mm×315mm)よりさらに大きいサイズです。
私が生まれた50年ウン年前、カメラといえば一眼レフのフィルム写真、コンパクトデジカメなんてものはなく、カメラ好きの主に男性が撮影して、プリントに焼いて残していました。
Lサイズと呼ばれるプリントサイズ(89×127mm、別名3.5×5インチ判)が一般的でした。
このLサイズの写真は、「横位置」と「縦位置」があります。
「横位置」は、横長構図で撮ったもの(写真の長辺を横に使う)。
「縦位置」は、縦長構図で撮ったもの(写真の長辺を縦に使う)。
この2種類をいろんなレイアウトで貼り付け、時には記念写真など2L
サイズ(127×178mm、別名キャビネ判、5×7インチ判)の写真なども貼らねばならない。
そのためには、当時このサイズが標準的だったのです。
ですが、このサイズ、A3サイズでスキャンしても、上下が少し切れます。
台紙が切れるぐらいは許容範囲ともいえますが、少し残念です。
フラットに開けないアルバム
そして、この昔ながらのアルバム、重いです。そして、分厚いです。
これを「よっこらしょ」と裏返して、スキャナのガラス面(原稿ガラス)の上に乗せてみると……
アルバムがフラットに開きません!
開ききれず、のどのところが少し浮いてしまうことが多いのです。
やむなく、浮かないように上から手で押しつけてみても、若干の影や歪みが出てしまいます。
スマホだとフィルムの反射が写り込んでしまう
そしてさらなる難題が、ペカペカと光を反射するカバーフィルムです。
「フラットヘッドスキャナ(ガラス面があるスキャナ)でのスキャンが難しいなら、できるだけ真上から、スマホで撮影してみようか?」とも思いました。
しかし、スマホで上から撮影すると、フィルムに光が反射して、白いペカペカが写りこんでしまうことに気づきました。
少し斜めから撮影すると、反射は回避できます。でも、別の写真が今度は光ってしまうことも。試行錯誤していると、撮れる写真がどんどん歪んだ角度になってしまいます。
プリント写真を、乾燥や湿気から、50年以上守ってきてくれたありがたいフィルムですが、スキャンするときや写真を撮るときは、一旦はがしてから直接したほうがよさそうです。
なんとも手間がかかります。
多すぎる!果てしない写真の切り抜き・補正
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このようにして、できるだけ歪みなくきれいにスキャンまたは撮影したアルバムのページから、できれば写真を1点ずつ切り出したいと思いました。
なぜか? それは、この中からいい写真を選び出したい、そして写真を補正してみたいと思ったからです。
できれば、いい写真を選び出して、フォトブックを作りたい……というぼんやりした気持ちがありました。
そして、古い写真は、どれも色が変わってしまっています。
古い写真の色補正は、今なら比較的簡単にできます。
そんなにびっくりするほどでなくてもいい。ちょっときれいに鮮やかにできればいい。
この補正が、ページ丸ごと補正するより、写真1点ずつ行った方が、きれいにできそう、というのがありました。
ところがまあ、これが、点数が多い。
上記のような手順で、ページ丸ごとをデジタル化するのに一手間。これがアルバムのページ数の数だけある。
そして、各ページに写真が3点はある。
スキャンする前に、写真を思い切って絞り込めれば、この手間はかなり少なくなります。しかし、その選別ができないから、今こうなっているという現状もあります。
もう思い切って捨てるしかないのか、あきらめるのか?
業者に頼んでみようか?
ここまで自分でやってみた上で、「業者に頼んでみようか」という考えが浮かびました。
写真、ビデオテープなど、いろんなアナログ媒体をデジタル化するサービスは、世間にいろいろあるようです。
今まで使ってみたことがなかったのですが、今回は「やっぱり残したい」が勝り、業者への依頼を検討してみる気持ちになりました。
果たしてどうなるのか。続きはまた別の記事でお伝えします!
50年以上前のアナログ時代の写真整理。デジタルネイティブ世代には想像もつかない苦労かもしれません。でも、親世代の写真整理をする時、同じ問題に直面するかも?
みなさんも、写真整理の悩み、共有してください。一緒に考えてみてもらえたらうれしいです。
この記事のつづきはこちらです。↓