世の中の「完全母乳が一番いい」という意見に対して、夫婦として伝えたいこと【後半】
前半はこちらから。
『出ない時に、出るようにするためのマッサージみたいなのをしたんだよね。それもめちゃくちゃ痛かったって言ってたよね。』
奥さん「本当に痛かった。二日に一回母乳育児で有名な桶谷式の母乳外来に通ってた。母乳を出るようにするマッサージを二日に一回1ヶ月検診までしてもらってたけどすごい痛かった。それでも子どもに飲ませられるならと思って我慢してたけど、ほんとにしんどかったよね。それに、母乳外来は二日に一回だけど、授乳って一日に何回もあって、その度に”今回もだめだった”って凹む。一ヶ月間、三時間毎。母乳もミルクもあげてるから、時間的にすごくハード。ミルクをあげるってことは、哺乳瓶もあらって煮沸して...ってやる必要があって。最初のうちは一発でばっちりな温度のミルクを作れないこともあるから、作り直したりもあるじゃない。そうこうしていると、結局体感としては10分休んだらもう次のミルクの時間みたいな。寝る時間がないどころじゃなかった。」
『辛かったよね...。情報を集めていくと、「母乳の良さはこれです、ミルクだとこれをすべて得られません」みたいな雰囲気があるよね。でも、息子は健康に育ってる。あくまで一人の事例だから一般化はできないけど、免疫について問題があるようには思えない。それに、ミルクにもすごい良いことがある。それは、お父さんが育児参加できることだと思うんだよね。だから、僕としては次の子もミルクにしてほしいと思ってるよ笑。ミルクだと、やろうと思えばお父さんでも子育ての全部ができるじゃない。実際、他のお父さんと比べたら育児参加してたと思うんだよね。そうなるとこう、赤ちゃんと仲良くなるよね。例えばさ、よく「お母さんじゃないと寝かしつけができない」って話を聞くけど、うちはそんなことは全然なかったし。』
奥さん「なかったね。」
『あんまり仕事が忙しくない時は、週の半分ぐらいは生まれたての赤ちゃんの寝かしつけをしていた気がする。この前の記事でも話したけど、よくある「赤ちゃんがないたらとりあえずお母さん」みたいなこともしなかったと思う。赤ちゃんが泣き出したら、ミルクが欲しそうか確認して、おむつなのか、抱っこなのか、眠いのかとか自分で全部確認できる。「はい、お母さん」っていうと「自分でできるやろ」って言われちゃうから、自分でやらざるを得ないみたいなのもある笑。』
奥さん「そうだね笑。」
『お母さんだけでお出かけできるというのもあったよね。「赤ちゃん見てるからでかけてきていいよ」っていうのも何回かはできたよね。「赤ちゃん見てるから息抜きにでかけてきていいよ」っていうのをできたのは、個人的にはすごいよかったなと思った。』
奥さん「あと、お酒が飲める笑。食事制限もないのも嬉しかった。それに、自分の食事が忙しくて適当になったとしても、栄養は完璧に管理されているミルクを与えてる訳だから、大丈夫かな?って心配をしなくてよいのはありがたかった。」
『外出も比較的楽だよね。』
奥さん「うん!荷物は増えるけど、ミルクだったら本当にどこでもあげられるのは良かったよね。授乳室探すの本当に大変だと思う。あとは断乳。やっぱりミルクだったからか、おっぱいに対する執着がないから、止めるのもすんなりいったと思う。」
『どっちいいところも悪いところもあるじゃない。そして選べないケースもいくらでもある。だから、どっちが良いとか悪いじゃなくて、こういう時はこうしようねっていう情報が本当はほしいよね。』
奥さん「生む病院によって全然考え方が違うのもちょっとやっかいだなと思った。私の場合は、完全母乳推奨のところだったから、生む前から【おっぱいクラス】っていう講座を受けて、完全母乳が絶対だと洗脳されてたところはある。だからより苦しかった。でも、病院によっては混合でもミルクでもいいんですよっていうところはある。私みたいに何か一つの方法を推奨しているところで生んだ場合は、それ以外の情報を自分で入手しないといけないのが大変だとは思う。」
『やっぱりさ、どれだけのことを出産前に夫婦で話しておけるのかっていうのが重要な気がするよね。出産後のバタバタの中で冷静に話し合うのってすごい難しい。』
奥さん「そうだね。一人目の子育ての時って毎日手探りで必死だから特に私は頭でっかちになってたと思う。だから二人目の出産計画を早く立てたいんだけど笑。」
『はい笑。』