世の中の「完全母乳が一番いい」という意見に対して、夫婦として伝えたいこと【前半】

『この対談をするにあたって一番したかった話を今日はしたいと思って。うちがすごい苦しんだ、完全母乳の話。完全母乳絶対主義みたいなのがあるじゃない?これについては話しておかないとと思って。』

奥さん「すごい悩んだもんね。」

『うちは母乳育児がうまくいかなくて、息子は母乳とミルクの混合→完全ミルクで育てたじゃん。でも、当時調べた時は、「完全母乳じゃないと駄目」みたいな情報ばかりでてきた。その方が子どもにとって絶対にいいっていう情報がたくさんあった。』

奥さん「そうだね。母乳が出なかったり、息子との折り合いがつかない。息子の体重も減ってっちゃうし、ミルクにするしかないけどどうしようって悩んでる時にネットサーフィンしてると、いかに母乳が素晴らしいかっていう記事ばかりが見つかるんだよね。一方で、ミルクでもいいんだよっていう情報は本当に少ない。だからミルクしかできない現実を受け入れるのにやっぱ大変だったんだよね。」

『大変だったよね。』

奥さん「ミルクに移行して、自分では受け入れたつもりでやっても、いかに母乳が素晴らしいかみたいな発言を見聞きすると、自分が母親として失格なんじゃないかみたいなことは思ってた。母乳をあげられないことがね。この選択しか結果できなかったけども、これで良かったのかなって。もう戻れないし、出ないものは出ない。何もできないんだけど、それでもしょっちゅう泣いてた。」

『辛かったよね。』

奥さん「母乳って、そもそも出ないことがあったり、飲むのが上手な赤ちゃんばかりじゃないっていうことを知らなかった。子どもを生んだら自然におっぱいが作られて、スムーズにでるものだと思ってた。子どもと吸う練習をすると乳首がきれたりして、傷が痛くて大変だよっていう話は聞いたことあったけど、おっぱいが出なくて大変とか赤ちゃんが咥えるのが上手じゃなくて大変だって言うお母さんに会ったこともなかった。」

『確かにそうかも。』

奥さん「だから、何で出ないのか、母乳をあげようとして息子を抱っこするだけで大泣きしながら後ろにのけぞって凄い力で拒否されることにも悩んだ。」

『何重にも悩みがあったね。』

奥さん「母乳の良いところってたくさん聞くじゃない。例えば免疫が母乳を通じてお母さんから子どもに渡るから病気に強くなるとか。子どもが乳房を咥えたり抱き締められることによって親からの愛情を感じるとか。母親もそれによってホルモンが分泌されて母性本能が高まってそれで愛情がもっと深まるとか。」

『聞くね。「頭も良くなる」みたいな話すらあった記憶があるよ。』

奥さん「じゃあ、果たして、ミルクで子どもを愛せないのかって言うと、そんなことないじゃない。今は子どもにメロメロじゃない。」

『俺もね笑。』

奥さん「でもやっぱりその時は、もしかしたらそうなれないのかもしれない、世のお母さんはもっと愛情をもって子育てしてるのかもって言う不安はあったよね。」

後半に続く

旦那:https://twitter.com/toshism0331

いいなと思ったら応援しよう!