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母はなぜブロッコリーを買ってくるのか。後編 -完結-

どうも、年下の義母の江川です。

母はなぜブロッコリーを買ってくるのかについて考える。後編の文章です。
良ければ、前編からお読みください。そして良ければ、中編も読んでみてください。そして良ければ、25万ください。あと、僕に歌を作ってください、歌います。真剣に、練習して。

さて、母はなぜブロッコリーを買ってくるのか

中編では、安いからではないかという一番の理由っぽいものが否定されたわけです。勝手に僕がそうしたんですけどね。
そして、否定したことで一つの答えが生まれました。

みなさんは、ご飯を食べるとき計算をしていますか?
白米を前にして数学をやる人間は数学者以外いません。
ここでいう計算とは、おかずで米を食べる量の計算です。
例えば、今日の夕飯がカレーライスだった場合、どのくらいのルーでライスを食べようかという計算です。
この計算をしなかった場合、先にルーを食べきり、あとからただただライスを食べる。またはその逆になります。

つまり、みなさんは、無意識にこの計算を行っているのです。

カレーライスの場合、単純計算で食事できるのですが、毎日カレーというわけにはいきません。飽きるし、食事を楽しむことのできない人間は早死にしますから。

~今日の夕飯の献立~
・豚の生姜焼き
・味噌汁
・納豆
・エリンギとキャベツの醤油バター炒め
・ごはん
だったとしましょう。美味しそうですね。

この献立の計算は難しいです。すべてのおかずがご飯と一緒に食べられるのです。驚きですね。この献立は非常におコメパフォーマンス(コメパ)が高いということです。(おコメパフォーマンスとは、そのおかずに対してどれだけ白米が食べられるかの度合いのこと)
育ち盛りの高校生ならこの献立はとてもありがたいものです。

母はなぜブロッコリーを買ってくるのか
です。
・安いからではない
・おコメパフォーマンス
この二点でもうお分かりですね。

つまり、母はなぜブロッコリーを買ってくるのか


それはちょうどいいからです。

先ほどのおコメパフォーマンスの話です。
ブロッコリーはコメパが非常に悪いのです。ブロッコリーで米を食う人間などいません。

ブロッコリー(白米と一緒には食べない)

母は献立の中で米を食べ過ぎないように調整としてブロッコリーを入れていたのです。マヨネーズまでかけて。

他にもコメパの悪いおかずはあります。
・玉子焼き
・おでん
・カニクリームコロッケ
・シチュー
などです。

じゃあ、ブロッコリーではなくこれでいいんじゃない?
という意見は、175円というコスパの良さに否定されます。

確かに、中編で安くはないとされましたが、コメパを下げるために追加するおかずとしてのブロッコリーのコスパは非常に高いのです。
母は、献立を考えるとき、コメパまでを考えて組んでいたのです。

母は偉大ですね。
僕や姉がおかずで米を消費し過ぎて序盤でお替りを頭によぎらせないようにするためにブロッコリーを買っていたのです。

これは考察なので、本当にコメパを意識してブロッコリーを買っていたのか。実際のところの真意はわかりません。ワンピースと一緒ですね。

今、家族でご飯を食べるとなると外食が多く家の中でご飯を食べることが少なくなりました。母は夜勤、父は犬の散歩、姉はブラック企業、僕はちゃらんぽらん。会う機会も減り、今後、絶対に会えなくなるのです。

母はきっと、家で料理するのが面倒で外食を選んでいるのだと思います。
それはそれでいいのです。

ブロッコリーなんて、175円出せば簡単に手に入り、ゆでるだけですぐ食べることができる。都合のいい野菜です。

僕はまだ、ブロッコリーを茹でたことはありません。
こんど、一人で、ブロッコリーを買ってゆでて食べてみようと思います。
この考察をしたことで、僕はこれが今のうちにやっておいた方がいいことだと思いました。
勝手にしろって話ですね。

終わり。

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