お客さんが入店しない危機をどう乗り越えたか?
私はかつて店長やバイヤーを務めた
全国チェーン店企業を辞めて
仲間と子供服と雑貨の個店を
創業したのですが、
商店街の外れに個店をオープンしてみて
愕然としたことは、
「お客さんがお店に入ってこない」
ということでした。
(今考えれば
当たり前のことなのですが…)
チェーン店時代は
ショッピングセンターに
テナントとして入居している
お店でしたので
ショッピングセンターが
集客してくれていて、
テナント店の店長の私が
集客に関して考えることは
「ショッピングセンターの通路を歩いている人に、一人でも多く自店に入ってもらう」
ということだけでした。
ショッピングセンターの中を
歩いているお客さんも
テナント店にふらっと
入ることにはそれほど抵抗もなく、
入店客が途切れることは
ほとんどありませんでしたので、
「お客さんはふらっと入ってきてくれるもの」
と思い込んでいました。
それが完全な思い込みだったということが
個店を開業してはじめて分かったのです。
がーーーーーん!!
個店をオープンして初日と2日目は
何人もの知人がお祝いに来店してくれて
お店もにぎわったのですが、
3日目からパタッと止まり、
その後はお客さんが
まったく入店しない日が続きました。
私自身、お客さんとして
商店街の個店に入ることを考えると
相当勇気がいりますので、
よくよく考えたら
当たり前のことなのですが、
「お客さんはそもそも入店しない」
ということに
私たちはお店をオープンしてから
ようやく気づいたのです。
そんなことでしたので、
個店を開店してから
半年ほどは
「お店に入ってきたお客さんは数時間に一人」
「一日の入店客数がひと桁」
という日も頻繁にあり、
焦った私たちは
「どうしたらお客さんが
お店に入ってきてくれるのか」
必死に考え、色々と実践しました。
例えば、
お店の前を歩いている人が
「入ってみたい!」と感じて
入店してもらうにはどうするか。
お店の前に置く看板の向きや内容、
外に向けての演出、
私たちスタッフの
立ち位置や態度や表情など、
あらゆるものを
見直していきました。
実際にお店の前を歩いてみたり、
遠くからお店に向かって歩いてきて
どのように見えるか、なども
何度も確認して
改善しました。
同時に、
お店の存在を知らない
地域のみなさんにも
来店してもらうため、
チラシを撒いたり
地域情報誌に広告を出したりしました。
チラシや広告の内容も
自分たちでワクワク系で考え、
チラシや広告を見た人の心が動いて
来店行動が生まれるように考えて
自分たちで紙面を作り、
結果を検証して次のチラシに活かす、
ということを繰り返しました。
こうしたことを繰り返しているうちに
成果も出るようになっていきました。
ある時、地域にポスティングしたチラシは
手書きがメインで
デザイン的にはまったくイケてない
チラシだったのですが、
このチラシで地域の方100人ほどが
来店してくれました。
「お客さんが入店する」という行動を
生みだすために
様々なことをやった結果、
開店から半年を過ぎたあたりから
入店客が増えはじめ、
同時に絆作りによって
リピート来店客も増えていき、
その後なんとかお店を軌道に
乗せることができました。
私もワクワク系マーケティングを
知る前はそうでしたが、
売れない時やお客さんが来ない時、
とかく「商品が悪い」「価格が高い」
「競合に比べて…」と物や価格や競合に
フォーカスしてしまい、
お客さんの行動を見ることを
忘れてしまいます。
私が個店を開業して
お客さんが入店しない時期に、
「商品が悪い」「価格が高い」
「競合に比べて…」と考えて
品揃えを変えたり値引きしたりといった
対策を取っていたら、
お店は一年ももたずに
閉店していたと思います。
開店からしばらく続いた苦しい時期も
ワクワク系でお客さんにフォーカスして
「お客さんの心を動かし行動を生み出す」
ことに集中できたことで、
苦しい時期を突破して
繁盛することができました。
ぜひみなさんも、
苦しい時も、苦しい時こそ
「お客さんの心と行動」を見るように
意識していただき、
お客さんの行動を
生み出していただきたいと思います。
ということで、
今日はこちらの動画をぜひご覧ください。
(4年前の初々しい私が登場しています(笑))
↓↓↓↓↓
https://youtu.be/vcNPOgnTTQI?si=KyjjzuwJj7iMumuH
小阪が「売上が落ちるたった1つの原因」をお話ししています。
それではまた次回に。