シンプルなPOP一枚で成果2倍の理由
先週、
私が講師を務める
ワクワク系マーケティング実践講座に
ご参加のお店の方から、
「お客さんが自らメンバーズカードに入会する仕組みを作ったことで、
スタッフの負担を減らしながら、
レジで『メンバーズカード作りたいのですが』と言っていただけるお客さんが2倍になりました」
とご報告いただきました。
スタッフの負担を減らしながら
入会数2倍はすごい成果ですが、
この方は具体的に
どんな仕組みを作ったのでしょうか。
仕組みを作る前、
このお店では
レジのスタッフがお客さん一人ひとりに
「メンバーズカードお持ちですか?」
と聞いていました。
ただ、
このやり方だと
レジが混み合った時に
聞き忘れてしまうことや、
レジに来てからメンバーズカードを
探しはじめるお客さんなど、
レジ応対がバタバタしてしまう点が
大きな課題でした。
また、お客さんから
「前回お買い物した時には聞かれなかった」と
クレームを言われたり、
メンバーズカードを持っているお客さんも
レジでカードを出し忘れたり、
ということが発生していました。
そこで、
レジスタッフに負担をかけずに
スムーズなメンバーズカードの発行や
受け渡しができないか、
考えました。
具体的には、
お客さんのほうから
「メンバーズカードを作りたいのですが」
と言ってもらう、
またはお客さん自ら
レジでカードを提示してもらう、
という状況を作ろうと考えました。
そこで
レジに向かうお客さんをよく観察し、
レジに向かうお客さんの目に
確実に入る位置、
レジカウンターの2mほど手前に
小さな丸テーブルを置きました。
レジに向かうお客さんが
必ず見る位置です。
そして、このテーブル上に
POPを設置しました。
POPに何と書いたかというと、
シンプルに
「メンバーズカード、お持ちですか?」
と大きく書き、
その下に小さく
「10秒ですぐ作れます」と書きました。
また、
カードを持っているお客さんには
レジに来る前に手元に用意してもらうため、
このPOPの縁にカード実物を貼り付けて
思い出してもらえるようにしました。
やったことは以上と
とてもシンプルですが、
これによってレジで
お客さんのほうから
「メンバーズカード作りたいのですが」
と言っていただけることが2倍に増え、
カードを持っているお客さんが
レジでカードを出し忘れることも減り、
混雑時もスムーズにレジ応対が
できるようになったとのことでした。
お客さんの行動を
よく観察したからこその
素晴らしい成果で、
この方は
「さらにメンバーズカード会員さんを増やそう」と
すでに次の手を考えておられました。
こうした事例を見ると、
ついつい「このPOPが秘訣か」と
ツールにフォーカスしてしまいますが、
ツール以上に重要な点は
「お客さんの行動を観る」ことです。
そして
「お客さんの行動を変えるためにツールをどう活用するか」
という視点です。
この視点がないと、
効果的なPOPを作ったとしても
例えばお客さんの目に入らない場所に
置いてしまうことで
お客さんの反応が得られず、
「うちの店ではPOPは効果がありません」
といった間違った結論に至ってしまいます。
ここは気をつけていただきたい点です。
常にお客さんの行動を観るクセを
つけていただき、
「作成したツールによってお客さんの行動をどう変えるのか」
という視点を忘れずに、
日々の実践を進めていただきたい
と思います。
ということで、
こちらの動画は少し前に投稿したものですが、
じわじわ視聴回数が増え続けている動画です。
「商売で見るべきたった1つのこと」
今日の私のお話に重なる重要な内容です。
ぜひ最後までご覧ください。
↓↓↓↓↓
https://youtu.be/OEVX1oEDreE?si=wsVRdCUZdTKB5t7m
それではまた次回に。