iPhone・iPadのProと無印の間にあるもの
いろいろ書きたいことはあったんですが、明確に線引きができないことばかりで2020年を迎えてしまいました。おまけに今年は寒中お見舞い申しあげます、ということになってしまいました。
(昨年夏に義父が逝かれまして、本当に頭上に天井がなくなって次は私達の番という感じです)。
2019年は前年に登場した11インチのiPad Proを使い倒す年でしたが、思うところあって買い替えなかったiPhoneを機種変更したら偶然にも11で、おまけにiPhoneまでProになったというオチがついた年でした。
11の前は7 Plusというヤツで、なぜしばらく7 Plusだったかというと、その後に登場したiPhone Xでホームボタンが廃止になり、「メーカーの都合でUIがあっという間に変更するのは嫌だな」って思ったりしたからでした。その反面、iPhoneの使い勝手を支えていたホームボタンを一気に1本のバー(Home Indicator)に置き換えてしまうAppleって何という会社なのだろうと唸ってしまった私でもありました。
まあホームボタンを廃止するだけでなく、Appleがこれまで通りのiPhone・iPadでなく、いろいろと変革していかなければならなくなったのは、中国製スマートフォンの市場拡大が著しいため、今後はiPhone市場が縮小に転じ、今ほど売れなくなるだろうといわれているからです。
でも中国製スマホが台頭する前に、iPadのキーボード問題とか早く解決しておけよ、って気持ちもないわけではありませんが、iPhoneを出してみたら売れて売れて仕方なかった会社が一転して追われる立場となった時の企業としての切迫度はそれどころではなかったのでしょう。でも、そこで即座にホームボタンを廃止できるというも、さすがはAppleだなって思ったりもしました。
iPhone X に続き、次の年に登場したiPad Proからもホームボタンはなくなりました。iPhoneを買い替えなかった私も、12インチのiPad Proからホームボタンのない11インチのiPad Proに乗り換えました。新しいUIも実際に使ってみれば、それほど使い勝手が変わるわけでもなく、画面が大きくなるのはiPadにとっては善以外の何ものでもないので、ホームボタンがなくなったiPadは大きなiPhoneから一歩進んだような感覚でした。
これまでiPhoneとiPadの違いはフォームファクタだと思っていた私には、iPhoneのUIがXの方向に進化していくと、その将来はiPadと変わらなくなるのかもしれない、なんて思ったりもしましたが、そうこうするうちに、2019年は貿易摩擦と知的財産保護など米中関係の問題が表面化し、ファーウェイなど中国製スマホの台頭が明確になって来て、今度はついにiPhoneにProが付くようになりました。といっても、この「Pro」は性能差というよりもラインナップの妙であったりしたわけですが。
その一方で、2019年のAppleを支え、ラインナップを充実させたのはiPadでした。ラインナップを充実させたのは iPad Air と iPad Mini。どちらもホームボタンは健在でした。その分2019年のiPad Proは脇役止まりでしたが、その影では iOS から iPadOS への分化が始まり、iPadOSの将来を背負って立つのはiPad Proということなのでしょう。
それが今春登場すると3カメラ搭載のiPad Proなのでしょうが、iPhone11 ProとiPhone 11ってどうなのってところが気になって仕方ありませんよね?(新年に続く)
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