糖化とAGEs
こんにちは。今回は”糖化”について投下していきます。
(自己採点2/100点)
糖化
体内でタンパク質と余剰した糖質が熱を介して結びつくことでタンパク質が変性し、AGEs(終末糖化産物)を生み出す反応の事です。
熱を介して←ここ凄く大切なポイントです。
影響
皮膚の老化
骨・関節の老化
血管の老化
認知機能低下
この辺が挙げられると思います。
余った糖質とタンパク質が結び付く反応ですから、常に血糖値が高い糖尿病患者さんは合併症として上記の影響がでる事があります。
皮膚の老化
AGEsの受容体が全身にあり、反応する事で炎症反応のトリガーに。
炎症反応をきっかけにシワ、くすみ、変色、弾力を失います。
骨、関節の老化
ペントシジン(AGEsの一種)の増加に伴い、コラーゲン・エラスチンといった柔軟性を司るタンパク質が硬化します。
関節や骨の柔軟性が低下→骨折、関節炎の原因に
※骨の約30%はコラーゲン
血管の老化
AGEsが血管の内皮に蓄積すると※アテロームが増加。
※ドロドロした角質と皮脂が溜まってできた腫瘍
血管周囲にアテロームが蓄積する事でアテローム性動脈硬化症の引き金に。
心筋梗塞や脳梗塞の原因に。
認知機能低下
逆説的な話ですが、アルツハイマー患者の皮膚上のAGEsは健常者の3倍あると1994年に報告されています。
相関関係は定かではありません。おそらくレベルの話です。
原因と対策
原因
①加齢 ②加温 ③高糖食 ④アルコール
ざっくりこの4つかと。
①、②に関しては意図な改善は難しいと思います。
(ほぼ無理)
人為的に改善できるものは③、④になりますね。
アルコールとAGEsを深掘る
糖化とはタンパク質と糖質が結び付くことですが正確には
タンパク質とアルデヒド基が結び付くことで
タンパク質+アルデヒド基=AGEsとなります。
アルデヒド基が糖質から生成されることが多い事から
便宜上タンパク質と糖が結び付くこと、と言われています。
アルデヒド基は微量ではあるものの
脂質やアルコールからも生成されます。
お酒が弱い人は注意が必要です。
”お酒が弱い”にも様々な定義がありますが、そのうちの一つにALDH2の活性が弱いというものがあります。
アルデヒドデヒドロゲナーゼ2という脱水素酵素です。
お酒を摂取します。するとアルコールが体内に溜まります。
アルコールは体内にとって有害ですので幾つかの分解過程を通して水と炭酸ガスにして体外へ放出する働きが行われます。
ALDH2が弱く、アセトアルデヒドが肝臓に蓄えられている時間が多いほど
糖化の反応機会が増える事になります。
糖化を抑えるには
睡眠、運動、栄養です。
どれも大切な要素ですがここでは栄養について触れていきます。
NO系の栄養素
アルギニンやシトルリンになります。
摂取によりアディポネクチン増加→AMPキナーゼ活性→インスリン感受性増加に伴い、血糖を細胞内へ運ぶことが期待できます。
糖が余っている状態を防ぐ為の栄養素です。
AMPKについては上記をチェック。
カルノシン・βアラニン
カルノシンはβアラニンとヒスチジンが結合したペプチドになります。
摂取によりカルボニル基を減らす働きがあり
アルデヒド基は複数のカルボニル基から成る物質ですので、材料であるカルボニル基を減らすことで糖化抑制に期待できます。
体内AGEs量の測定方法
血液検査のHbA1c値(ヘモグロビン)でなんとなく測定できるかもです。
ヘモグロビンはAGEsの始まりのようなもの(かなり漠然としていますが)ですので
HbA1cが高い人は比例してAGEs量が多いかもしれません。知らんけど
俗にいう不摂生に気を付けましょう。
食事、睡眠、運動これにつきます。
これ以上の物はないです。サプリメントと比較できないくらい大切です。
最後までご覧いただき、有難う御座いました。
ではまた~