下腿三頭筋・ふくらはぎと背屈制限など
かてぇさんてぇきん。孫風に言うとこんなことろでしょうか。
悟空の事を孫て呼ぶ奴、まあ居ないっすよ。
どうでもいいですこんなのは。
下腿三頭筋についてです。
腓腹筋、ヒラメ筋の二筋で構成され腓腹筋は内側頭・外側頭に分類されます。
付着位置
起始
腓腹筋
内側頭:大腿骨内側上顆
外側頭:大腿骨外側上顆
ヒラメ筋
腓骨頭、ヒラメ筋線
停止
全て共通して踵骨腱を形成し、踵骨隆起に終わります。
かかとですね。
腓腹筋のみ膝関節と足関節を跨ぐ2関節筋になります。
作用
共通作用として足関節の底屈があります。
つま先立ちの様な動作です。
腓腹筋のみ膝関節屈曲に働きます。
膝関節を跨いでますからね。
足関節背屈制限
足関節背屈とはつま先立ちとは反対方向へ踝を動かす動作です。
下腿三頭筋は足関節底屈方向へ働きますから、短縮する事で背屈制限が掛かりそうですが
結論から言うとケースバイケースです。
背屈制限が掛かるとスクワット時、ニーインの可能性がありますが、しゃがむにつれ脹脛がしんどくなる事は先ずないです。
圧倒的に前脛骨筋などのすね前面がしんどいですよね。
と言うのも、スクワットは膝関節が屈曲しますから下腿三頭筋(腓腹筋)は緩みます。緩む事で膝が曲がった状態では40-50°程度まで背屈が可能になります。
一方、前脛骨筋ですが彼は足関節の動きのみに関与します。
膝が伸びた状態では背屈可動域はせいぜい20°が限界です。
背屈20°程度では前脛骨筋へのストレスはそこまで大きくありません。
しかし膝が屈曲し背屈40-50°になることでストレスが増大し、背屈制限が掛かると予測できます。
歩行動作との関連
あるあるの間違いとして
下腿三頭筋の底屈作用を用いて地面を蹴っている。
や、
ジャンプ動作時地面を底屈で蹴っている。
というものが挙げられます。
実際は限りなく起こっていないと思ってもらって大丈夫です。
ジャンプ動作で考えてみましょう。
踵側よりもつま先側の方がモーメントが長い訳ですから、ジャンプすればつま先は地面方向に向きます。
つま先が地面に向くことで、底屈方向に力が入っている様に見えるだけです。
実際はジャンプ動作も着地動作も三点支持、すなわちトライスポットで捉える事が大切になります。
母指球、小指球、踵骨の三点ですね。
スクワット時もトライスポットが大切になります。
歩行動作にて脚を前に持ってくる際は、
MP関節伸展→足底筋膜カチカチ→四頭筋や腸腰筋が伸張
伸張反射を用いて足を前に運びます。
積極的に筋を働かせ足を前に運ぶよりも、反対側寛骨が大腿骨頭を乗り越える事で勢いを用いて足が前に出るイメージです。
歩行は振り子運動ではなく、回転運動に近い動きが起こります。
この事から筋が疲れてしまう歩行動作は一般的にエラーとされています。
骨の上に骨、骨の上に骨が理想的な配置です。
筋で支えてしまっては疲れてしまいます。
変形性膝関節症の方は膝が常に軽度屈曲しており、四頭筋がパンパンになります。骨盤後傾なども同じです。
昔部活やっていたから足太いって言う方、大半当てはまります。
骨盤が後傾していることが多いです。
腸腰筋機能不全により下腿三頭筋で地面を押す歩き方なんかも、脹脛しんどいですよね。そりゃ、太くもなります。
骨盤前傾がカギを握りますね。
何といっても第2仙椎には重心位置が存在しますし。
重心位置を高くしようとしたら骨盤前傾は必須ですね。
前脛骨筋に関しては足関節背屈に働きますから、ご高齢の方で歩行時躓く方はトレーニングしても良いと思います。
モモ上げと足関節背屈を組み合わせるとか。
上記トレーニングを行う理由として
1神経促通
足を上げる際は、つま先も挙げるという意識づけ
2アナトミートレイン的思考
大腿四頭筋~前脛骨筋の繋がりを用いて、四頭筋が使われる際は前脛骨筋も使う意識づけ
を目的として行います。
おわり。
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