ラスト大腰筋・重心・反り腰
パイエル板越しの循環器。
こんにちは小林です。いつも通りおもんないスタートな訳ですけれども。
未読の方はこれまでの記事をチェック。
付着位置の特徴
腰椎~骨盤~股間節を繋ぐ唯一の筋肉になります。
注意点としては骨盤には触れていない点です。
腸骨筋のみ骨盤に付着しています。
人間の重心
第二仙椎前方付近に存在します。
→大腰筋の中間に位置する
姿勢が変われば重心位置も変わりますから、大腰筋の状態が少なからず重心に影響を与える事が推測されます。
パラドックス
日本語で矛盾を意味します。
大腰筋は通常、股関節屈曲、腰椎前弯などに作用しますが腰椎港湾にも作用する事があります。
人間は本来、生理的湾曲と言い腰椎部分は適度に前弯しています。
前弯している事で筋の付着が体背面~体前面に付着し、筋のベクトルが腰椎前弯方向に働きます。
しかし腰椎部分が後弯する事で筋のベクトルが腰椎後弯方向に働きます。
筋繊維に対して腰椎が前後どちらかに位置するかによって前弯・後弯と作用が切り替わります。
姿勢が悪い方が大腰筋のトレーニングを行うと姿勢を悪化させる恐れがあります。
反り腰
内閉鎖筋とともに大腿骨頭の求心化に働く大腰筋ですが、大腿骨頭が前方突出する事で様々な弊害が生じます。
骨頭が前方へ移動する事で、骨盤は後傾方向へ動きます。
骨頭が飛び出すのを防ぐために、被覆率といい骨盤を過度に前傾させ、大腿骨頭に被せようとする働きが行われます。
結果、反り腰と言ったようなエラー姿勢に繋がると考えられます。
反り腰や骨盤後傾位では骨盤の上に腹腔が位置しませんので、腹圧も掛けづらくなります。