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ふたつの友

大きな変化は、一つの安定的な状態から違う状態への世界の組み替え。

そんな大きな変化の時は、人の間の緊張関係、人と自分の入れ替えを伴う。それまでの安定的状態を支え構成してきたもの・リソース・人々の多くと別れて、新しい状態を支え構成する人・もの・リソースを組み上げなくてはならない。

その過程で最も難しい要素が友なのだろう。

友には二通りある。状態を支える友と変革を一緒に生き抜く友。どちらも大切だけど、違った種類の友。

状態を支える友は、どんなに気があって、一緒にいてしっくりきても、可変要素で付き合いは一時的。なぜなら、その友と共有するのはある一時点の状態だから。特に変化し続ける人生では状態の移り変わりと共に「状態の友」の移り変わりは必然。「状態の友」は、辛くてもちゃんと入れ替えていけないと変化の環境を保ちにくくなってしまう。

変革を共に生き抜く友はビジョン、方向性を共有する。こういう友との付き合いは長くにわたって大切であり続ける。この友とは、状態が変わっても、不安定になっても一緒に走り続けられる。共有するモノが方向性であって、ある特定の状態ではないから。方向性を共有する友とは一時離れていてもいずれ会えるかもしれない。「変革の友」は、自分の方向性を維持するのに大事な役割を負ってくれる。簡単に手放してはいけない。

変化・進化を絶やさず、でも軸をぶれさせずに人生を生きていくには、方向性、価値観を共有する違った種類の友を常に見極めていることが大切だなと。

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