なかやま・としひで

言語の研究をしてきましたが、分野を問わず不思議なことには目がないです。工芸品、アートから、人が交流したり活躍したりする場まで、何かを創るのが好きです。心からおもしろいなあと思えることを大事に生き切ろうと考える日々。

なかやま・としひで

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マガジン

  • mirai journal

    • 37本

    人文系の研究を深め、おもしろさを豊かにし、可能性を広げたい。そのために考え、活動する日々の記録

  • TReNDジャーナル

    • 18本

    学問研究の専門領域を超えた交流を通して、本当に問うべき問いとは何かを考える場を作る試みの試行錯誤を共有します。

  • ぶれずにやわらかく

    わくわくする未来の中に生きていくための日々の挑戦の日記

  • いつかどこかの君への置き手紙

    伝えたいことばがある。 伝えたい人がいる。 でも、ことばのむずかしいところは、そこに込められた気持ち、心が伝わるべき時、関係性があるということ。 適切な時に、適切な関係性の中で言われてはじめて、ことばに込められた気持ちや心が、その豊かさいっぱいに伝わる。 ところが、伝えたい時に、伝わる条件が整っているとは限らない。 伝えたい気持ちはいっぱいなのに、その時にことばにしても、伝わりにくい。 そんなことは多い。 そうやって、多くのことばは、込められた気持ちや心を伝えることができずに宙に浮いてしまうのだろう。 だから、僕は置き手紙を書いて、ここに置くことにした。 ことばに込めた気持ちや心を受け取ってくれる人に、受け取りたいタイミングで、伝わりますようにと祈りながら、書いていきます。

  • 言語楽〜ことばのたのしみ

    ことばやことばのやりとりの不思議、おもしろさを拾っていきます

最近の記事

大学にとっての越境とそれがもたらす進化

自分のホームグラウンドからアウェイの場所、環境に出てみる「越境」が組織や個人の成長や進化にもたらす効果が注目されていますが、同じことが大学にも言えます。 今日は、大学にとっての「越境」とその効果について考えてみたいと思います。従来、特に人文社会系の大学では、研究教育活動が大学の中、自分たちの専門領域の中に留まる傾向が大変強くありました。 激しく変化する現代社会の中で、大学もその波を大きく揺らされています。一方で、今まで大学のシステムを支えてきた進学者数が減り、経済成長が鈍

    • 役に立てる能力?

      #思考の共有004 こんなことないですか? 気持ちのいい朝、真っ青な空をみていると、 世界ってきれいだなぁ、と嬉しくなって、 力が湧き上がってきて、 人生の中でなにかをなしたい 何か世界の役に立ちたい そんな思いが身体を満たす。盛り上がる気持ちにのって、自分に何ができるか思いを巡らせる。 自分はどんなことで役立てる能力を持っているのだろう 自分がどんなことが得意なんだろう 少し考えてみるけれども、よくわからない。 うーむ。 もう少し考えてみるけど、うーん、やはりわ

      • あぶないを続ける

        #思いの共有003 話であれ、行動であれ、相手の予想の範囲内のものは安全。人に怪訝な顔をされることもないし、悪印象を与えることもない。 でもその代わり、人の印象に残ることもない。 聞いたとたん、見たとたんに、ああ、そういうことね、と片付けられるか、流される。その人が元々持っていたものに何かを足すわけでもなく、ひっくり返すわけでもないのだから。 でも、予想外の話や行動は、危ない。 相手がどう反応するかわからないし、注意を引いてしまい逃げ隠れできないから、批判や嘲笑の標

        • 「やりたい」を一つでも多く

          #思考の共有002 大人になる前は、「やりたい」ことが意識の中でも、日々の中でももっと堂々とのさばっていて、幅を利かせていたもの。 それなのに、大人になり、組織の中で仕事をし始めると、「やらなきゃならない」ことに囲まれることが、あっという間に当たり前になり、慣れっこになってしまう。そればかりか、「やらなきゃならない」ことをやるのが責任ある立派な大人なのだと、あたかもまともな大人であることの要件であるかのように言われたりもする。 不思議なものだ。 「やりたい」を少しでも

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        • 時のひとひら、ヒカリのしずく
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        記事

          思考の共有、はじめます

          今日から、毎日、少しずつ、自分が考えたこと、自分の心に響いたことを共有していこうと思います。 今日共有したい言葉は 僕の頭の中に止まっていた思いや思考を外に出そうと思った理由もまさにこれ。常に、創り出すことを大事にする人生を歩んでいたいから。ともに良い時間を、良い流れを作り出せる人に会うために。

          思考の共有、はじめます

          ことばが伝わるには

          伝えたいことばがある。 伝えたい人がいる。 だったら、ことばにすればいい、と思うかもしれないが、これが意外とむずかしい。 なんとか伝えたい、伝わってほしい、と思っても、ことばにできないことはある。「ありがとう」と伝えたいけど言えない。「ごめんなさい」と言いたいのに、言葉にならない。恥ずかしいからかもしれない。自分が頑固だからかもしれない。どうことばに表現したらいいかわからないからかもしれない。 ことばにできたとしても、伝えたい思い、気持ち、心が伝わるとは限らない。ことば

          ことばが伝わるには

          変化に身をまかせて

          目の前のことは一瞬一瞬で変化しているけれども、高い高いところから見れば、毎日は連続していて、世界は昨日と同じく、何も変わらないように見える。 人間も、動物も、自然も、視点の高さによって変化が激しく見えたり、変化がないように見えたりするんだろう。 どのレベルにも変化はあるけど、全体を見ると部分の変化は見えなくなる。 変化と連続性の割合の違いなのかもな。                ❃ 感情の中で感じ取る変化は、また違う。 感情の嵐に吹き飛ばされている時は、世界が目まぐる

          変化に身をまかせて

          本のおすすめ:研究する自分を振り返るきっかけのために

          わたしたちは日々、遠い世界で、そして自分たちの周りで起こっていること、そして自分たちが向き合う他者を理解し、説明しようと、調べ、考え、議論しています。そんな中では、外にあるものごとがどうなっているのか、とわたしたちの意識は常に外に向かって、見えているものを吟味しようとしています。しかし、見えていると思っているものごとがどのように見えるのかは、実はわたしたちの観る態度に多分に影響を受けます。今回紹介する3冊は、そんな自分の中にある見方、捉え方を振り返り、考え直してみるきっかけと

          本のおすすめ:研究する自分を振り返るきっかけのために

          閉塞感を感じやすい世界だけれども、変だと思うこと、嫌だと思うこと、残念だと思うことに留まらず、どう変えられるか、まで思考を一歩踏みだす。それを繰り返していけば、閉塞感に閉じ込められることはない

          閉塞感を感じやすい世界だけれども、変だと思うこと、嫌だと思うこと、残念だと思うことに留まらず、どう変えられるか、まで思考を一歩踏みだす。それを繰り返していけば、閉塞感に閉じ込められることはない

          AIが人格を持ったら...?

          これまで我々が目にしてきたAIは、基本的に人間の知的振る舞いを模倣するシステムだ。その能力の向上にはめざましいものがあるが、その能力はあくまで要請に応える反応力であって、主体的に判断や行動を起こすことにはつながらなかった。 AIの学習は人間が生み出したもの(言語表現や創作物)に基づいてきた。AIが独自の「価値観」を持つように明示的にプログラムされない限り、AIが人間がやってきたことを超えることはないのだろう。しかも、今のAI開発の中では倫理的問題、法的問題、社会的問題、文化

          AIが人格を持ったら...?

          知的作業の創造性、の幻想...

          我々があれこれと頭をひねってやっている知的作業、特に新たに考えなくてはならない提案書、説明文、報告書などなどはそう簡単に機械に代行させることなどできないと思っていた。ところが、chatGPTと少しやりとりしてみたら、生成される文章の完成度の高さに驚いた。 文章の完成度の高さもさることながら、その生成系AIの知的生産物生成のカラクリを聞くともっとおもしろい。 生成系AIがあの論理だった文章をまとめ上げるときには、基本的には意味などまったく考えず、これまで生産されてきた知的作

          知的作業の創造性、の幻想...

          どこに生まれるかよりどう生きるか

          どこに生まれるかよりどう生きるか

          わかったことを共有するところまでが研究

          今日のみっけもの #001 専門研究に没頭していると、研究の意義を他の人に理解してもらえないことに慣れっこになってしまったり、普通の人には理解などできないだろうと驕った態度になってしまったりすることもあるかもしれない。 でも、およそ研究する価値があることで、他の人が全く興味も関心も持たないことなどあるだろうか。 研究することを仕事にしたり、仕事にまでできていなくても研究をする機会や時間が得られている人は、他の人たちが探究できずにきた世界の不思議や秘密を掘り起こすことがで

          わかったことを共有するところまでが研究

          未来を壊さない技術開発

          今までにない未来を創り出そうと考えるとき、新しいものや技術の開発に焦点を当てがち。しかし、この世界のありようは多くの要因が複雑に絡み合ったシステムをなしていて、ものや技術もそれを取り巻く環境や世界から独立して存在するわけではない。新しいものや技術が社会的に受け入れられるためには、まず、それを必要とし、当たり前のように使いこなす世界が存在する必要がある。 システムとしての世界の構造を意識しないまま新たな技術を世界に投げ込むと、想像もつかない社会変革をもたらしてしまう可能性が高

          未来を壊さない技術開発

          ダイアモンド富士を探して

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