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🎹久元祐子ベヌトヌノェン ピアノ・゜ナタ党曲挔奏䌚 Vol.2 2024幎9月7日


2024幎9月7日
サントリヌホヌルブルヌロヌズで
久元祐子さんのピアノ・゜ナタ党曲挔奏䌚の第二回目が開催されたした。



ノァルタヌの響きはベヌトノェンの時代ぞず時ず空間を超えお誘いたす。

圓日の挔奏は二床ず再珟するこずはできたせん。
その堎にいるものしか埗るこずができない感動がありたす。
だからこそ、私たちは挔奏䌚ぞず足を運ぶのです。

それを承知しながら、私は感動のかけらをお䌝えしたくたずめおみたす。

どんな曲だったかしら・・・ず思われる方のためにYouTubeからの挔奏を遞びたした。



ピアノ・゜ナタ第10番 ト長調Op.14-2

ベヌトヌノェン20代埌半の䜜品。Op.14ずしお1799幎に2曲セットで出版された゜ナタの2曲目です。
䞡曲ずもブラりン男爵倫人ペれフィヌネに献呈されたした。ブラりン男爵は圓時のりィヌンを代衚する有力な貎族で、1794幎にブルク劇堎ずケルントナヌトヌア劇堎に副支配人にも就任しおいたす。
 第1楜章は、ト長調で高音ず䜎音が呌びかけ合うように始たった埌、ゆったりずしたニ長調に流麗なテヌマが登堎したす。途䞭長調ず短調をシフトしながら展開し、最埌は静かに消えるように終わりたす。第2楜章は小倪錓のような小気味よいリズムで始たり芏埋正しい軍隊調で進みたすが、歌うようなモチヌフが挿入されたり、むレギュラヌなアクセントが入ったり、匷匱や曲想のコントラストが際立぀倉奏曲です。第3楜章はスケルツォ。終楜章にスケルツォが眮かれるのは珍しいこずです。軜快なロンド䞻題が瞊暪無尜にナヌモラスな動きを芋せ、途䞭柔らかな旋埋を挿入した埌、ロンド䞻題になりたす。


ノィルヘルム・バックハりスの挔奏です。


ピアノ・゜ナタ第3番 ハ長調Op.2-3
1795幎25歳の若きベヌトヌノェンは、第1番から第3番のピアノ・゜ナタをOp.2ずしお3曲セットで出版したした。圓時垫事しおいたペヌれフ・ハむドンに献呈しおいたす。今日挔奏する第3番の第1楜章は、堂々ずしたスケヌルの倧きな曲です。生き生きずしたテヌマで始たり、倧詰めで即興颚のカデンツアが挿入されピアノ協奏曲を思わせる様匏で曞かれおいたす。第2楜章はアダヌゞョ。垌望ず光に満ちたホ長調のロンド䞻題が3回登堎する間に、激情ずロマンず静謐さを䜵せ持ったテヌマが幻想的に広がりたす。第3楜章はスケルツォ。テヌマを耇数の声郚で远いかけるように進み、䞭間のトリオは倧きな波のうねりがffに達し、華やかなパッサヌゞュや歌うような副䞻題も登堎し、最埌は力匷く曲が閉じられたす。

若きベヌトノェンの激情が䌝わるりラディヌミル・アシュケナヌゞの挔奏です。

ピアノ・゜ナタ第13番 倉ホ長調 Op.27-1


Op.27の2曲の゜ナタは1801幎に䜜曲され、ベヌトヌノェン自身により《Sonata quasi una Fantasia 幻想曲颚゜ナタ》ずいうタむトルが付けられ、翌幎に出版されたした。゜ナタずいう構築的な圢匏ず〔幻想曲ずいう自由な即興性の匷い衚珟、この䞀芋盞容れないような察照的な䞖界を合䜓させたベヌトヌノェンの実隓的、革新的、個性的な䜜品です。楜章間を切れ目なく挔奏するよう指瀺されおおり、党楜章通じお䞀぀に幻想に仕䞊がっおいたす。
 Op.27-1は、りむヌンの文化・芞術に倧きな貢献をしたリヒテンシュタむン䟯爵の倫人に献呈されたした。同時期に䜜曲された《゚ロむカ倉奏曲、1804幎に䜜曲される亀響曲第3番《英雄》同様、ベヌトノェンのお気に入りの調である倉ホ長調で曞かれおいたす。
 第1楜章は、遠くから聞こえる静かで柔らかいホルンのような響きで始たり、䞭間郚はハ長調でアルペゞオが゚ネルギッシュに䞊行するアレグロの楜想が眮かれたす。第2楜章はスケルツォ颚の楜章、管楜噚、匊楜噚がダむナミックに掛け合うようにスリリングに進みたす。第3楜章は衚情豊かな矎しいアダヌゞョ。ppのフェルマヌタを経お突然掻気に満ちた終楜章のアレグロ・ノィノァヌチェのテヌマが登堎。アダヌゞョの楜想を回想した埌、プレストで駆け抜けるように曲が閉じられたす。


マりリツィオ・ポリヌニの挔奏でお聞きください。

ピアノ・゜ナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」


ベヌトノェンのピアノの匟子で恋慕の察象でもあった矎しい䌯爵什嬢、ゞュリ゚ッタ・グむッチャルディに献呈されたした。第1楜章冒頭の嬰ハ短調の䞉連笊もモチヌフは終楜章の䞻題にも珟れお展開し、「䞻題劎䜜」の手法が䜿われおいたす。葬送のリズムが刻たれ、暗闇の䞭に深く沈むように楜章が閉じられた埌、第2楜章の愛らしい倉ニ長調メヌ゚ットが続きたす。終楜章に向けお重心が増しおいく構造になっおおり、激流のような第3楜章に雪厩れ蟌みたす。
 自筆譜を芋るずベヌトノェンの连るような筆至が痛々しく、喘ぐような息遣いが胞に迫っおくるかのようです。ダンバヌ解攟装眮に察する现かい指瀺が曞きこたれ、響きに効果、神秘的な匱音など、独自の䞖界を衚珟しようずしたベヌトノェンの情熱が溢れた䜜品です。この゜ナタの《Mondschein(月光》ずいう題名はベヌトノェンが亡くなった数幎埌、ドむツの詩人ルヌドノィッヒ・レルシュタヌブによっお「スむスのルツルン湖の月倜の波に揺らぐ小舟のよう」ず衚珟されたこずに由来したす。

ベヌトノェンのピアノの匟子で恋慕の察象でもあった矎しい䌯爵什嬢、ゞュリ゚ッタ・グむッチャルディに献呈されたした。第1楜章冒頭の嬰ハ短調の䞉連笊もモチヌフは終楜章の䞻題にも珟れお展開し、「䞻題劎䜜」の手法が䜿われおいたす。葬送のリズムが刻たれ、暗闇の䞭に深く沈むように楜章が閉じられた埌、第2楜章の愛らしい倉ニ長調メヌ゚ットが続きたす。終楜章に向けお重心が増しおいく構造になっおおり、激流のような第3楜章に雪厩れ蟌みたす。
 自筆譜を芋るずベヌトノェンの连るような筆至が痛々しく、喘ぐような息遣いが胞に迫っおくるかのようです。ダンバヌ解攟装眮に察する现かい指瀺が曞きこたれ、響きに効果、神秘的な匱音など、独自の䞖界を衚珟しようずしたベヌトノェンの情熱が溢れた䜜品です。この゜ナタの《Mondschein(月光》ずいう題名はベヌトノェンが亡くなった数幎埌、ドむツの詩人ルヌドノィッヒ・レルシュタヌブによっお「スむスのルツルン湖の月倜の波に揺らぐ小舟のよう」ず衚珟されたこずに由来したす。

「月光」はりラディミヌル・ホロビッツの名盀から・・・



ずもするず重くなりがちなベヌトヌノェンの゜ナタを、ため息が出るほど矎しく奏でる久元さんは、私が想像もできないほどの時間を䞀人ピアノに向かっおいらっしゃるのでしょう。


名門の什嬢たちにピアノを教えるベヌトノェンは䞀床たりずも恋を成就するこずはありたせんでした。
それでも、ゞュリ゚ッタのために矎しい゜ナタを䜜曲しおいる時、ベヌトノェンは幞せだったに違いありたせん。
恋するものの密やかなため息。
もしかしたら圌女も自分に奜意を持っおいるかもしれないずいう垌望。
熱情ず萜胆・・の揺れる思い。

この゜ナタに「月光」ずいうタむトルが぀くずは、ベヌトノェンは思いもよらなかったず思いたす。


アンコヌル


アンコヌルのモヌツアルトの幻想曲ず、トルコ行進曲。
モヌツアルト匟きの久元さんの真骚頂の挔奏でした。

ベヌトノェンの埌にモヌツアルトを聎くず
肩の力が抜けおどこかほっずするような、気がしたした。


そしお最埌はバッハのプレリュヌド。
目を閉じお、ふず、「䞻の祈り」を唱えおいたした。

どうぞ、神様、私たちず共にいおくださいたすようにず祈りたした。

遠く旅だった懐かしい顔を思い浮かべたした。

久元さんは音楜を通しお、あの䞖ずこの䞖を結んでいるように思いたした。

バッハの自筆譜には冒頭に“Jesu Juva” (む゚スよ、助けたたえ
最埌には“SDG“ず曞かれおいたした。
“Soli Deo Gloria”「神のみに栄光あれ』

おそらく䌚衆のお䞀人、おひずりの心に祈りがあったず思いたす。

モヌツアルトもベヌトヌノェンも、深く尊敬しおいたバッハの曲でコンサヌトは静かに幕を閉じたした。


ピアノ・゜ナタ 党曲挔奏䌚 Vol.3 2025幎5月20日決定


さお、第3回は来幎2025幎5月20日火開催されたす。

堎所は東京文化䌚通小ホヌル。
䜿甚するピアノはベヌれンドルファヌ280VCずベヌれンドルファヌむンペリアルです。

今からずおも楜しみです。

第二回目の挔奏はきっず来幎にはYouTubeでも芋るこずができるでしょう。

楜しみに埅っおいたす。

#久元祐子
#ベヌトノェン
#ピアノ゜ナタ
#月光
#サントリヌホヌルブルヌロヌズ

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