「モチベーション革命」読了。
はじめに
今回は「モチベーション革命 〜稼ぐために働きたくない世代の解体書〜」を読みました。ぼくらは何のために働いて何をモチベーションに日々を過ごすのか?そして何を目指していけばいいのか?という疑問を解決するために手に取りました。
気づき・まなび
ぼくらの世代は「乾けない世代」と呼ぶことができる。
乾けない世代とは、主に30代以下の世代のことをいう。昔と違い既にたくさんのものが揃っているためお金を稼ぎたい、いい家に住みたいなどという飢餓状態のモチベーションがない世代のことを指している。俗にいう「ミレニアム世代」と同義の言葉になっています。
本書ではその"乾けない世代"であるぼくたちのモチベーションの正体について把握し取り扱うための方法が書かれていました。
①現代はVUCAの時代
VUCAとは次の頭文字をとっている
V (Volatility - 変動が大きく)
U (Uncertainty - 不確実で)
C (Complexity - 複雑に絡み合い)
A (Ambiguity - 曖昧)
つまり、変動が大きく不確実で複雑で曖昧な時代のことを指す
VUCAの時代には何が起こるか分からないため、常に変化し続けることが求められる。よく言われるライフワークバランスからワークアズライフへの変化もこの時代のことを指していると言える。
上の世代(主に30代以上の世代)では、やりたいことがなくたって与えられたことをこなして他の人より良い結果を出せればそれで十分成功できた。目標を掲げるのではなく、既に目標は設定されていて達成に向かっていくことが成功への道だった。
反対にぼくらの世代では、誰かが決めた正解にしたがって働くことに意味を見出しにくくなっている。それはあらゆるものが溢れ、既に求めなくても手軽に手に入るようになっていることが原因としてある。そのため何かが足りないと渇望して突き進んでいくというモチベーションが生まれにくくなっている。
今のぼくらに必要なのは画一的な正解ではなく、変化に対応するための力をつけていくこと、そして自分の働き方に意味を見出しやりたいことを突き詰めていくことだと僕は捉えました。
まとめ
・現代はVUCAの時代であり、画一的な正解も成功への道もない
・上の世代がモチベーションとしていたのは「達成」や「快楽」だが、現代の乾けない世代は「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」に意味を置くようになっている
・変化しないことがリスクになる時代
・逆に、やりたいことを突き詰めないと生きづらい時代になっているとも言える
②好きを突き詰めることが「ありがとう」に繋がる
『自分にとっては好きで楽にできることと、相手にはできないことが噛み合うこと』が一番ハッピーな働き方。その働き方が誰かの「ありがとう」に繋がる。
つまりこれからの仕事では、自分にとって得意なことで、相手にとっては「有り難い」ことを見つけられるかが大事になる。
自分にとって好きで楽にできることはなんだろう?
その中で相手に価値を与えられるものはなんだろう?
本書に引用してあった言葉がその答えになると思いました。
「”労力の割に周りが認めてくれること”が、きっとあなたに向いていること。それが”自分の強み”を見つける分かりやすい方法だ」
任天堂 故・岩田聡元 社長
未来が不確実であることだけが確実である時代だから、自分の”好き”を見つけ、その”好き”に共感する人が「ありがとう」とお金を払ってくれる循環こそが残っていくようになる。
自分が持っている偏愛、嗜好性を見つけ突き詰めていくことがライフワークを見つけるために必要なことだと僕は捉えました。
おまけ
同時に好きを突き詰めていくとそれをよく思わない人たちが現れることについても言及されていました。しかし好きを突き詰めることでしか同じ志を持った仲間は生まれない。
「僕の発言は議論を呼ぶから、敵も生まれるけど、仲間も集まってくれる。1万人の敵ができても、同時に100人の仲間ができる。もし、1万人の敵を怖がって、声を小さくしたら、敵も少なくなるけど、その分仲間も減ってします。僕にとっては敵を作ることをより、仲間が減ることの方が怖い。」
西野亮廣
まとめ
・自分の好きを突き詰めることが、誰かにとって「ありがたいこと」になる
・好きを突き詰めることで同じ志を持った仲間に出会える
③自己理解、生きがいの見つけ方
ではどうやって自分の好きや得意なことを見つけていくか?
本書では次のやり方が紹介されていました。
・ストレングスファインダーを受ける
・偏愛マップを作成する
・自分のトリセツを書く
・上の3つを他人と共有し合う
・ストレングスファインダー
https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253634/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0.aspx
自分の強みを見つけ、強みを活用する方法について知ることができるテスト。
・偏愛マップ
参考:https://uxmilk.jp/5000
書籍:偏愛マップ キラいな人がいなくなる コミュニケーション・メソッド
1枚の紙に自分の偏愛するものをキーワード方式に書いていくことにより、他人の世界がわかるだけでなく、自分の世界を知り、同時に広め深めることができる。
・自分のトリセツ
・この会社に入ろうと思った動機につながる、最も古い記憶について
・自分が120%頑張っちゃうこと、ときは?
・「これだけはダメ、嫌」自分の取り扱い注意ポイントについて
これらについて書いた自分だけの取り扱い説明書のこと。
これらを使い、各人が強みと弱みを把握し、どのようにして補完しあい、強みを生かす方向へ持っていけるかが多様なチームとして機能していくための鍵となる。
自分と相手の強みを理解し、多様性を尊重し受け入れていくことが必要。
おまけ
ここまで書いてきた「好き」「やりたいこと」「得意なこと」などを全て掛け合わせることで生きがいにつながっていくものだと思います。
・That which you love (あなたが大好きなこと)
・That which the world needs (世界が必要としていること)
・That which you can be paid for (あなたが稼げること)
・That which you are good at (あなたが得意なこと)
自分の好きなことをライフワークにしていくためには、この円が全て重なる物を見つけていくことが必要になってくる。
いきがい(ライフワーク)の見つけ方
(1)自分が好きなこと時間を投資し没頭して磨いていく
(2)好きが得意になってくる
(3)お金を稼げる様になる
(4)世界が求めることと合致させていく
まとめ
・ライフワークを見つけるためにまず自分のことを理解することからはじめよう
・好きという気持ちから初めて没頭することにより生きがいが見つかっていく
・自己理解は他人への理解にも繋がる
ネクストアクション
・ストレングスファインダーを受ける
・偏愛マップを作成する
・自分のトリセツを書く
・自分の好きを見つけ、得意に変えていく努力を繰り返していく
・Airbnbのサイトを見てみる
・https://obarakazuhiro.jp/ を覗いてみる
・https://www.fringe81.com/ を覗いてみる
さいごに
本書では現代の”乾けない世代”がどうモチベーションを持って生きていける様になるかについて書かれていました。
好きを突き詰め、得意に変えて、誰かのありがとうにつなげる
”乾けない世代”のモチベーションはここにあるんだと捉えました。
そしてもうひとつ、僕は本書の中にあったこの言葉が今の時代を生きていくために大切な価値観だと捉えました。
インターネットの世界では「信頼」が可視化されていくので、お互いに適度な迷惑をかけ合うことで、自由を広げていく
インターネットを通して様々な情報が手に入り、シェアされることで信頼が構築されていく様になっている。つまりコツコツ積み重ねていくことが報われやすい時代になっているんだなと。
コツコツと自分の好きを追求することで、その姿が共感を呼び、信頼をつくり、「ありがとう」の循環をうむ。AIにはできない人間の役割なんだろうなと感じました。
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
まとまっていない文章で恐縮ですが、読んでくださった方の何かの学びになれれば幸いです!
としまつでした。
それではまた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?