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半径500メートルの豊かな暮らし

ぼくは芦屋という小さな街に住んでいる。

訪れたことが無い人は

セレブの街
高級住宅街

というお決まりのイメージかもしれない。

しかし実際に訪れたことのある人の印象はどうだろう、想像以上に良い意味で普通の街という印象ではないだろうか。

私はそんな芦屋に15年住み、商いをしている。日常の生活は家と店の500mの往復だけ。そんな生活がかれこれ7年続いている。

したがって緊急事態宣言後の今の生活も何ら変わらないのだ。変わったことと言えば

営業時間短縮で帰宅が今まで以上に早くなった。
夕食だけで無く昼食も家で食べることが増えた。
公園で子供達と遊ぶ時間が増えた。

どうやら今までの小さなしあわせが、少し大きくなったようだ。有難いと言って良いのやらなんとやら。


先日は妻の誕生日だった。
近所のビストロで料理をお願いし
近所のパティスリーでバースデーケーキをお願いし
近所のフラワーショップでお花を購入し
家族で食卓を囲む。

豊かな暮らしに最低限のお金は必要だ
だけどこの街にはお金では買えない豊かな環境がある。

ぼくにとっての衣食住の優先順位は食住衣だ。
もしこの街のグランドデザインをぼくが提案することがあるなら、食と住の環境整備だろう。

ぼくは今日も明日もコロナウイルス終息後も半径500mの豊かな暮らしを楽しんでいる。

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