社会の繁栄のために「生かし合う」
人間の生命は尊い。
尊いものは誰もが尊重しなければならぬ。
ところが、自分の生命の尊いことはわかっても、他人の生命もまた尊いことは忘れがちである。
ともすれば私心に走り私利私欲が先に立つ。
つまり、自分にとらわれるということで、これも人情としてやむをえないことかもしれない。
しかし、これでは本当に、お互い相互の繁栄は生まれないであろう。
人間本来の姿は生かされないであろう。
やはり、ある場合には自己を没却して、まず相手を立てる。
自己を去って相手を生かす。
そうした考えにも立って見なければならない。
そこに相手も生き、自己も生きる力強い反映の姿がある。
尊い人間の姿がある。
自己を捨てることによってまず相手が生きる。
その相手が生きて、自己もまたおのずから生きるようになる。
これはいわば双方の生かし合いではなかろうか。
そこから繁栄が生まれ、ゆたかな平和と幸福が生まれてくる。
おたがいに、ひろく社会の繁栄に寄与するため、おたがいを生かし合う謙虚なものの考え方を養いたい。
(参考文献 道をひらく 松下幸之助)
(感想)
夫婦関係でも、ビジネスの場でも共通して言えること。
相手の立場でモノを考えるとうまくいく。
相手に寄り添うこと、相手の関心に関心をもつこと、相手の利益を考えること。
相手と仲良くなることで全てがうまくいく。
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