会社設立と開店してから一年。
会社を設立したのは、2021年4月6日。
売上の見込みも法人である必要性についてもたくさんの人から批判やご意見をもらってきました。とは言え今でも、会社を設立するほどの売上が『もみほぐし店』と『椿』において生み出せているかと問われると胸を張っていうことはできません。
その度はっきり言えない自分に嫌気がしたのを今でも思い出します。
なぜなら行動が伴っていないために机上の空論と捉えられることや、批判が怖かったというのが正直な感想です。
それはさて置き1年間の振り返りをしたいと思います。
『もみほぐし店 タロス』の1年間
『もみほぐし店 タロス』を今の場所に開店してから1年が経ちました。開設当初から順風満帆だったかというとそんなことはありませんでした。新規お客様が増加しないことに悩み、島内の商店、民宿、食堂へのチラシの配布などによって解決をしようと考えていました。
そして何より今来ていただいているお客様を良くすることに注力してきました。
その甲斐もあってか、島内のお客様に『もみほぐし店 タロス』のことを必要に思っていただけていると自負しています。それは、ご利用していただけるお客様から頂くありがたいお声とリピートです。
今では、お客様がお客様を紹介していただけることもあります。それが、明確な売上増加につながっています。いくらお店からの告知や広告を打ったとしても、身近な人の紹介に勝るものはないと思っています。
一方でお店の方側も、施術方法、キャンペーンの実施、ネット予約システム、オンライン回数券の導入など今の状況に甘んじることなく、全力でお客様に向き合ってきましたし、これからも続けていきます。
『椿産業』について
これは、我が社のロゴです。「椿の花の中心に、利島が入っている」というものです。このロゴに秘められたメッセージは、『椿産業』の問題の解決です。
『椿産業』というと椿を拾い出荷し、収入を得るのかなという印象かもしれません。利島でも「椿をやる」というと主に上記の印象です。
起業するきっかけになったのが、大学3年生になり育った島である利島に帰ってきた時に『椿産業』を目にしたことがきっかけです。このまま行ったら利島の基幹産業である『椿産業』が破綻してしまうという未来が明確に見えてしまったからです。→現在でも引退農家が年々増えてきています。
まず始めたことは、現在の『椿産業』に若者として別の場所で主として働く傍ら必死にやってみることでした。
『椿産業』は、「隠居のやること」つまり定年後に小遣い稼ぎでやるものだとよく聞きました。内心そんなことあるのかという印象でした。結果として、労力に対しての対価があまりに悪すぎるということでした。時給換算したときに、時給100円〜200円程度です。これで生活することはできないという結論。
一方で利島椿の課題は、以下の内容です。
○椿農家の減少
○費用対効果の悪さ
農家が減少しているのは、主に高年齢化です。一方でUターン者よりもIターン者が多い利島において『新規椿農家』は、この何年間で0と言っていいと思います。
また土地があるのにUターン者が戻ってこないのは、労力に対しての対価の問です。
私のように仕事をしながら副業として行うには、あまりに厳しいものがあります。これがIターン者の『新規椿農家』の参入障壁にもなっています。
今の高年齢農家の責任感は、先祖代々伝わっている文化を途絶えないようにという強い意志からなるものです。多く見受けられるケースとして、農業組合へ土地を任せること。これは、まさにその土地をなんとか維持してほしいという気持ちからです。
このような問題や課題を掘り起こし、今ある現状に不平不満を抱くこと口にすることは、簡単なことだと思います。代案無くして批判なしだと思っています。
解決策は、頭の中にあります。まずは、『新規椿農家』が暮らしていける体制を整えること。それは、従来の椿の実を拾い、出荷するというマネタイズを見直し、
『プロセスエコノミー』の考え方を『椿産業』に導入する必要があると思います。それに伴うあらゆるサービスの検討、実施を行っていくことです。
その第一歩となるのが、我が社の新規事業『TAROSU of ART』です。これについては、まだ公開できない情報もあります。
ですが、我が社に限らず、様々な団体、法人、個人が『椿産業』に対していろんな角度からアプローチを行う事も大切だと思っています。誰がこれからの利島『椿産業』のプラットフォーマーになり得るのかだと思います。
最後に、、、
まだまだ会社設立して、1年目です。これからも様々なことにチャレンジをしていくこと。あらゆる批判、意見にも耳を向けつつ進んでいきます。同じように2年目を振り返る時に今よりいい状況であるように日々努力していきます。
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