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相続した実家が空き家に?思い出と現実を整理するために考えるべきこと


空き家問題は、不動産業界で働く中でも日々耳にするテーマですが、改めて考えさせられる内容でした。税金や維持費がかかることは当然理解していましたが、実家という「思い出の詰まった場所」をどう扱うかという点で、相続後に悩む方の気持ちに寄り添う必要があると感じました。

「空き家を放置すると税金が6倍になる」という事例は、住宅用地の特例が外れることによるものですが、解体を選んでも結果的に税負担が増える可能性があるという点は、多くの方が見落としがちなポイントです。そのため、税金や維持管理費だけでなく、解体費用や将来的な土地利用まで考慮した慎重な判断が求められます。

また、売却という選択肢も現実的です。感情的には簡単ではないものの、空き家を所有し続ける負担やリスクを軽減するために、親族間で話し合いながら検討することは大切です。不動産のプロとしては、こうしたケースでは早めに相談していただき、売却の可能性だけでなく賃貸や別の活用法なども含め、選択肢を一緒に考えることが役目だと感じました。

結局のところ、空き家問題は税金やコストだけでは解決できない「思い出」と「現実」の間での判断です。だからこそ、一人で抱え込まず、信頼できる専門家と連携して最適な解決策を見つけることが重要だと改めて感じました。

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