空き家問題と防災の課題に向き合う
地震による空き家倒壊のリスクが指摘されているニュースを読んで、改めて空き家問題の深刻さを感じました。特に、南海トラフ地震や首都直下地震が想定される地域では、使用目的のない木造の放置空き家が約145万戸もあり、そのうち4分の1が腐朽や破損の状態だといいます。元日の能登半島地震でも、倒壊した空き家が道路をふさぎ、救助や復旧作業の妨げになるケースが実際にあったと知り、災害時のリスクがとても現実的な問題だと感じました。
空き家問題というと、これまでは地域の景観や治安の悪化といった面が注目されることが多かったように思いますが、こうした災害時のリスクにも直結する問題だと考えると、より一層対応の必要性を感じます。特に所有者が分からない空き家については、対応が後手に回りやすいという点も課題だと思います。
この問題は、行政だけでは解決が難しい部分も多いですが、私たち不動産業界としても、空き家の活用や管理にもっと積極的に関わっていくべきだと思います。地域と連携して、空き家を解消しながら災害に強い街づくりを進めることが、これから求められるのではないでしょうか。問題解決に向けた具体的なアクションを考え、実践していくことが大切だと感じています。