空き家で再び息づく街
宮城県気仙沼市の太田地区で、空き家を活用して地域を元気にしようとするプロジェクトの話を読んで、とても素敵な取り組みだなと感じました。かつては歓楽街として賑わっていたこの地域が、今では空き家が目立つようになったそうですが、それを「古い建物をただ壊す」のではなく、新たな場として生かそうとしているところが魅力的です。
特に印象に残ったのは、地元の若い世代が中心となって動いている点です。昔ながらの街並みや建物の雰囲気を残しつつ、パン屋や古本屋、アートギャラリーなど、今の時代に合った新しい価値を加えているのが素晴らしいと思います。高校生が「夜が怖かった」と言っていた街が、こんなふうに明るく楽しい場所になったら、地域の人にとっても、訪れる人にとっても嬉しいですよね。
また、不動産会社が出店希望者と空き家の所有者をつなぐ仕組みを作っている点にも感心しました。ただのお試しイベントではなく、地域の活性化を長く続けるための基盤を作っているのが素敵です。空き家の活用というと難しそうに思えますが、こうして人と人をつなぎ、歴史や文化を大切にしながら新しい一歩を踏み出す方法があるんだなと、改めて感じました。これからどんな街に変わっていくのか、楽しみです。