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最低賃金引き上げで感じた徳島のこれから


2024年11月、徳島県の最低賃金が896円から980円に上がり、全国で最も大きな引き上げ幅となりました。若者の県外流出を防ぎ、徳島の魅力を高めるためには良い動きだと思いますが、地元で暮らす身としては、経営者や働く人たちの声にも心が揺れました。

たとえば、つるぎ町の半田そうめんを作る方たちは、コストが上がる中で賃金を上げるのがいかに大変かを話されています。伝統を守りながら、値上げや工夫を余儀なくされる姿には胸が痛みます。また、清掃業を営む方が「新人とベテランの給料差がほとんどなくなる」と心配されているのも、現場で働く人たちのやる気や働きやすさに影響しそうで気になります。

最低賃金が上がるのは地域を良くするための一歩だと思いますが、それに対応する企業側をもっと支える仕組みが必要だと感じます。補助金や助成金の使いやすさを改善したり、もう少し段階的に進めたりすることで、地域の企業が前向きに取り組めるのではないでしょうか。徳島が活気づくには、働く人も雇う人も、どちらも無理なく続けられる環境が大切だと思います。

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