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首都圏マンション市場の動向から感じたこと
2024年の首都圏マンション市場の動向を見ていると、供給戸数の減少や契約率の70%割れなど、いろいろと考えさせられる内容がありました。ただ、ここ数年の建築コストや金利の上昇を考えると、こうした動きはある程度予測できたものでもあり、特別驚くことではないのかなという印象もあります。
エリアごとの動きを見てみると、埼玉県や千葉県で供給や価格が伸びているのが興味深いですね。東京23区のような都心部は価格が高く手が届きにくい一方で、比較的手頃な郊外エリアに需要が流れている様子が見て取れます。家を購入する際に、価格や広さなどをしっかり見極めて選んでいる方が増えているように感じました。
一方で、平均価格や契約率が下がっているとはいえ、2025年には供給が増える見込みが出ており、これからの市場の動きに少し期待を持ちたいところです。ただ、販売在庫が増えている状況を考えると、消費者の目線に立った提案や工夫がこれからもっと必要になってくるのではないでしょうか。
市場の数字は時々刻々と変わりますが、こうしたデータを参考に、どんな家が求められているのかをしっかり考えながら対応していくことが大切だと改めて感じています。