血の繋がりのないオトナたちに育てられた子の今は?映画「沈没家族」感想
観てきた。「多様な家族のあり方」について最近関心が強い私。いろいろ語り合いたくなる映画でした。
東中野で5月10日まで上映してるそうなので、気になる方はお早めにどうぞ。
(26日までは12時半、17時、21時の1日3回。それ以降は21時レイトショーのみになる様子)
以下ネタバレ含む感想↓↓↓
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印象的だったのは、血の繋がらない様々な人たちに育てられた土くん(監督)の言葉。
「自分にとってはあの生活が普通で。この家族だったからよかったとか、悪かったとか、自分の人生の中でそんなに大きくない。
家族というものをそんなに重く捉えなくてもいいんじゃないかと思う。」
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自分の生き方の1つの理想に、「血の繋がりに縛られない子育て」というものがあって
正直、自分の子が欲しい願望は今のところないのだけど
もし子どもができたら、夫婦ふたりじゃなく、いろんな人に育ててもらうのはいいなぁと思ってる。
シェアハウスとか長屋とか。住む人たちも、気持ちを共有しあった「大きな家族」
私自身が子どもを作らないとしても、シェアメイト、共同保育者として子に関われたらいいな。
(一方で、今回の沈没家族のような形は、正直自分には無理かも…と思う点も。いや、部屋の物の多さとか、きれいさとかね。)
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あとはお母さんの穂子さんが、いい意味で利己的で驚いたな。
「子供のため」じゃなくて、あくまで「自分と子供が生き抜くために。」
自らの生きやすさの手段として、共同保育をすることに決めた。
その後小3の土くんを連れて八丈島に移住するときの理由も「北新宿の住み心地が悪くなってきたから」。
でも結果的に土くんは(島での生活は諸々あったにせよ)すくすく育っている。
穂子さんのフラットさ、自分も周りも自然に大切にする人間性が魅力的だった。みんなが集まって住み着いちゃうのもなんだか分かる。
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今後自分がどういう生き方をしたいのだろうか。そんなことも考えさせられる映画でした。よかった!
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