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対話が生まれる場所はどのようにしてつくられるのか

今日、とある会に参加した。
同じ問題や環境を体験する人が、対等な関係性の仲間同士で支え合うことをピアサポートというが、それに近い場所だった。

私自身の心がスッキリしたことはもちろん
場づくりをする上でも参考になることが多々あった。

以下は気づいたことだが、居心地よく対話が生まれる場所になる
大事な要素でもあると思う。

1.事前にルールが共有されている
2.リーダー1人、サポーター1人
3.常連と初参加者どちらに対してもフラットな態度
4. 話しやすい人数と環境設定


1.事前にルールが共有されている

申し込みフォームにも記載され、
また会のチェックイン(自己紹介)前にも念押しのように説明された以下のルール。

これらが参加者内で共有されていることで、安心、安全な場所だという認識ができ参加もしやすかったし
当日も概ね話しやすい雰囲気、心地のよい場所になっていた。

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①何をいってもいい(空気を読んでいわないという気遣いは不要)

②人を否定したり茶化したりしない(発言が恥ずかしくなったり、わざと注目を浴びるために発言することを防ぐ)

③発言せず、ただ聞いているだけでもいい(話さない自由があってはじめて、何でも話す自由がある)

④お互いに問いかけることが大切(積極的に質問する場であることを確認し、お互い安心して問いかけられるように)

⑤知識ではなく、自分の経験に即して話す(経験に優劣なし。だれでも対等に話ができる)

⑥話がまとまらなくても、意見が変わってもいい(何かを決める場ではないので、問題なし)

⑦わからなくなってもいい(わからなくなったのは、理解が深まった証拠)

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誰でも初めての場所、初めての人に会うのは緊張する。
でもこれらのルールがあることで、緊張感はかなり軽減された。


2.リーダー1人、サポーター1人

主催の方と、会計などでサポートする方の2人が受付で迎えてくれた。

後述するが、今回の参加者は10名ということで途中5人ずつに分かれて話す場があったのだが
そのときも、それぞれがファシリテーターを勤めて下さったし

役割分担だけでなく、主催者自身の気持ちの安定のためにも
やはり気を許せるサポーターが1人いる方が、場は安定するのだろう。


3. 常連と初参加者どちらに対してもフラットな態度

今回は私のように初参加の人が4.5名いた。
それ以外は2回目だったり、常連だという人もいたが、それは自己紹介のときに分かったことで

受付が終わり開会するまでの間、主催の方の態度は誰に対しても大きく変わらなかった。
だから内輪感がなく、居心地の悪さを感じなかったのだろう。(もちろんかなり緊張してはいたが)

さらにホッとしたのが、主催の方が
「年始だからか分かんないけど緊張する〜」と言われたときだ。

ああ、私だけじゃなくて、ここにいる人たちも
主催の方でさえも緊張してるんだなと
親近感?を持てて、肩の力がスッと抜けた。

時と内容によるとは思うけど
そのとき感じている気持ちを言葉にするだけで、自分も周りも心和らげることができるのかと、そう感じた。


4.話しやすい人数と環境設定

前述したように、今回は10名という比較的少人数の会であった。
5人ずつに分かれてグループごとに話し、休憩したあとは
誰からともなく話が始まり、全員で輪になる形になっていた。

会場はこじんまりとしたカフェの一室で
温かみのあるオレンジの照明
座布団に座り、丸いテーブルを囲みながら
お茶やお菓子を食べながら、という環境が
話をしやすくさせる大きな要因の1つになっていたと思う。

椅子より同じ床の上に座って話す方が、
真っ白な明かりより ぼんやりオレンジ色の光の方が、互いにリラックスして心開くことができる。

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気づいたことをつらつら挙げたが
私自身もこれからイベントや場づくりをするときや
日常生活でもリラックスできる場をつくるときの参考にしたい。

#日記 #場づくり #安心安全な場 #ピアサポート #対話 #コミュニーケーション


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