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香港に暮らす今思うこと、起きていること
香港に暮らし始めて、はや2カ月が経った。
それなりにいろんな所へ遊びに行ったし、
英語の語学学校もひとまず修了した。
最初よりはだいぶ聞き取れるようになったし、クラスメイトとも仲良くなれた。
順調すぎるくらいに楽しい思い出を作っている一方で、なかなかやるせない気持ちになることもある。
日本でも報道されているので知っている人も多いと思うが
逃亡犯条例に端を発した、香港市民によるデモが日に日に過熱している。
私がこちらに着いてすぐの週末、6月9日には
逃亡犯条例への反対、撤回を求める100万人規模のデモが行われた。
そして6月16日、デモに参加した香港市民は
過去最多200万人。
香港の人口は約700万人だから、国民の4人に1人が参加した計算になる。
この頃はまだ、平和的な抗議活動が中心だった。
そもそも香港の多くの人々は紳士的、理知的で
テレビでたびたび報道された暴力的な場面も、最前線にいるわずかな人たちによるもの。
以降、毎週末どこかで抗議デモが行われているけど
デモの行われている日、場所以外は、いつもと変わらない日常を送ることができていた。
しかし7月に入り、状況は変化していく。
一部のデモ隊が公共の建物を破壊しようとしたり、スプレーで文字を書いたり、卵を投げたりする行動も見られた。
それに対して警察は、催涙スプレーやゴム弾を使用して鎮圧を図った。
当初は逃亡犯条例への反対が目的だったけど
怒りの矛先は、だんだん警察の暴力的対抗へと向けられるようになっている。
極めつけは、7月21日の夜に起きた襲撃事件だ。
白い服を着た暴力団と見られる集団が、
地下鉄に乗っていたデモ帰りの人々を無差別に襲った。
暴力団の人数は約100人。
デモの参加者だけでなく、妊婦や高齢者など無関係の市民も巻き込まれた。
さらに事件が起きたのは、デモの行われていた場所からはるか離れた地域。
警察を呼んだけど対応が遅かったとか、
親中派の議員が白服の男たちに礼を言っているところをみたとか
何故こんなことが起きたのか、謎だらけのこの事件。
もはや香港政府も警察も、自分たちを守ってくれない…
国全体が不信と怒りに包まれている、そんな空気を感じる。
私個人としても、憤り、恐怖、悲しさ…
正直なんとも言えない複雑な感情だ。
香港には友達もいる。彼、彼女らは毎週デモに参加している。
自分たちの、将来の子どもたちの生活を守りたい。決死の覚悟なのだ。
一方で私は、
何かしたい、デモに参加したい気持ちもある、しかし怖い。
香港に来て、楽しむことだけ楽しんで
大好きになった香港のために行動に移せない自分が情け無い…
何ができるんだろうか。そんなことを考えている最近。
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