カヌーとタイヤ筏に例える生き方
タイヤ筏に乗って川下りに挑戦しようとする二人の青年がいました。
タイヤ筏というのはタイヤを4つ並べてその上にベニヤ版を乗せ
それらをロープで縛った粗末なもの。
そこにカヌーを抱えた人たちがやってきた。
一分おきに一艘二艘三艘がオールを漕いで先に出発していったのです。
タイヤ筏は最後の三艘が出ていって10分後に出発した。
それでどうなったかというと
すべてのカヌーを追い抜いてしまったそうです。
まさかと思いますよね。
カヌーは流線型でしかもオールでコントロールして急流もなんなく下って行く、
そういうイメージがあります。
一方タイヤ筏はオールはなくコントロール不能なのです。
だけど全てのカヌーより早く川下に着いた。
カヌーはオールを使わないと岩にぶち当たって大破するのです。
だから突き出た岩をオールを使って回避していくわけですが、
それでどうしてもスピードを失ってしまうのです。
一方
タイヤ筏はオールがないのでコントロールできないけど
こっちの岩にぶつかりあっちの岩にぶつかりして
どちらが前、どちらが後ろとかは関係なく360度回転しながら
まるで水と同化しているかのようにスイスイと下っていくというのです。
このように
カヌーはオールでコントロールするのに対して
タイヤ筏は人間にはやることがないのです。
言ってみれば
カヌーは人間が主役で
タイヤ筏は川や岩という環境が主役なのです。
そう環境(自然)が主役だとロスはないのです。
おまかせです。
一方
人間がコントロールしようとすれば、ロスが発生する。
上記の2つの例は人生になぞらえたりします。
実際青年はタイヤ筏の体験で
おまかせ人生を歩むことになる。
それで成功しています。
確かに
コントロールすればするほど視野が狭くなったりするのは事実。
仕事でも人間関係でも問題が生じたとき
解決しようとして余計問題が大きくなることだってある。
怒りや悲しみ、悔しさの感情にぶつかってしまいます。
だけど
問題の隙間から光を見出す快感というのあるし
また
感情を楽しむ生き方もある。
要は
捉え方次第だと思うね。
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