赤盤青盤
ビートルズの赤盤と青盤が新しくなりました。
赤盤青盤といいますのは、ビートルズの言うならばベストアルバムであります。初版が出たのが1973年ですから、今から思うと解散後たったの3年後に発売されたと言うことになります。ジョージ・ハリスンが選曲したと言われています。当時のLPレコードの時間の制約上、各26曲が収められています。私がビートルズを知った頃には既に解散してしまっていましたが、当時は今日のように世代を超えて引き継がれるエバーグリーンとなるとは誰もあまり考えてなかったように思います。解散して50年以上が経ち、今日から振り返りますと、このベスト盤の選曲はかなり物足らないというか、なんでこの曲が入ってないのだと言いたくなるような選曲でした。これはジョージ・ハリスンの見方がやや偏っていた可能性もありますし、解散後たったの3年と言う時代背景もあるかと思います。
今回の新たなリニューアルした赤盤青盤を通して聞いて、よりビートルズと言うグループの偉大さを知ることのできる内容になっていると思いました。
すなわち、ベスト盤を聞いても、あの曲が足らないから、あのアルバムを聞けなきゃと言うような不満が残らない内容です。
赤盤には、アイソウハースタンディングデアとツイストタン&シャウトが加わってますし、特に何故か選曲が少なかったリボルバーから新たに4曲追加されているのが特徴です。
さらに青盤で言いますと、これまたなぜか選曲が少なかったホワイトアルバムから3曲追加され、さらに最近評価の高いヘブルドックが加えられ、なんとアビーロードに至ってはA面は、マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー以外は全曲入っていると言うことになりました。
ビートルズの曲は本当は全曲、エバーグリーンなのですが、あえて選ぶならと言う赤版青盤から、この曲も入って、当然と言う曲も加えられて、これまで本当にいい曲なのに、なぜか選曲されてない曲が赤盤青盤の曲と並列に並ぶことによって、評価を上げたと言うような印象を持ちました。(最後の1曲だけは余分だけどね。)
それにしても、216曲中の75曲がベスト版に納められるなんて、そんなクオリティーのあるバンドなんかこれまでもこれからもないでしょうね。