![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130286728/rectangle_large_type_2_9b72773d51611a52cc45957f5d5c1b15.png?width=1200)
小学校時代の恩師
正月に大きな地震がありました。私の住んでる富山県は、石川県に比べると被害は少なかったのですが、これを機会に、故郷の人たちから安否を気遣うメールをたくさんいただきました。
その中に小学校の時の女性の同級生からメールが来て驚きました。実は昨年、小学校の同級生から突然電話があり、話をする機会がありました。その友人のご近所さんということで、さらになんと小学校の時の先生と同窓会を開くからまたメールしますと言う連絡がありました。
その先生は、当時初めて先生になられた若くて熱血先生でみんな大好きでした。今思うと良いことも悪いことも、いろんなことを思い出すんですが、懐かしいことには間違いありません。彼女から、先生に話してあげてと言う連絡があり、僕なんかが話をして、先生が喜びますかねなど返事をしたところ、即先生からぜひ話をしたいとメールが来ました。
ドキドキしながら電話で話をすると、もう先生は古希を超えたということで、あまりの時間の早さに驚くと同時に、変わらない先生の声に当時のことがありありと思い出されてきました。ひとしきりいろいろお話をした後、「お前に謝らんといかんことがある」と先生が言われるのです。「それはなぁ」と言われて、お前が宿題が何かで枯れた木の絵を描いてきた。俺は絵の事は全くわからんかったもんね。だから隣の絵に詳しい先生に聞いてみたら、枯れた木に葉っぱをつけたほうがいいと言われ、描き換えるように言われたんだ。そう言ったらお前はハイと言って、その時は素直に返事したんだけど、後
描き直ししてるところ見て涙が出てたんで、それを見て悪い事したと思った。それからずーっと謝らないかんと思ってたんだと言われました。その時の事は若干の状況の違いはあったもの、人の作品をそこまで変えていいのかなと言う思いが、子供心にあったことを思い出しました。しかしその絵は結局入選したので、それでも良かったのかなと思いました。そのことを今まで覚えておられ、謝らないいといかんと言われる。多分そのことが気になって50年ぶりに一言言いたかったんだと思います。やっぱりこの先生、誠実ですごい先生だったんだなと改めて思いました。だから今も当時の教え子に慕われているのですね。