少しのスピード差が生み出す大きな違い
日によるが、毎日あらゆる仕事の新規問い合わせメールがだいたい少なくとも10件は来る。このメールを毎度1分以内に返信することを心掛けている。どんな内容でも1分以内に返す。少しの“対応スピードの差”が大切な顧客を失うことにつながるからである。
例えばある程度の飲食店で違いが分かりづらい似たような2つのステーキがあるとしよう。1つは焼き上がるまで30分かかり、もう1つは10分で焼けると説明されたとしよう。誰もが後者を選ぶだろう。どんな業界でも似たようなサービスは複数ある。いや数えきれないほどある。
その中で相見積もりをしていたり、迷っていたりした時にどれを選ぶか。その決定的な要因は目に見えない“スピード差”である。先手必勝はよく聞く言葉であるが、先にプレゼンをされ言い値を言われたらある程度そのサービスやモノを求めているクライアントはそれに目が行くのだ。
そして相見積もりなどめんどくさいため8割型は先手を選ぶ。相見積もりをされても同じことが言える。メールの返信が遅いところか早いところではどちらに任せたいか一目瞭然だろう。早い方が信頼度が圧倒的に高い。
これはよく考えての判断ではない。可視化できないほんの少しのスピード差がどちらに依頼をするかを決定付けているのだ。
しかしこの事について従業員に対しても同じことをしろ、取引先へのメールは1分以内に返信しろみたいな押し付けはなかなかできない。人には神経スピードの違いがある。メールの通知が来たら、その通知音やポップ通知の視覚情報や聴覚情報からの神経を使って素早く返信できる人とまずは自分の中で処理してから考えて考えて返信する人がいる。
まぁだからここが難しいところだろう。特に大手企業だと意思決定が遅れるなどと言われてるが、これも同じような事だ。皆んなを束ねようとすると大母体ではかなり難しいのだ。だから個人でやってる事業はかなり早い。そのぶん顧客も獲得でき、費用対効果抜群なのだ。
組織での活動では心がけるということが重要だろう。みんながみんな1分以内に返信はできない。だが、スピード感を心掛けることはできる。
そうする事で一つでも多くの顧客を獲得できる。
“少しのスピード差が大きな違いを生み出すのだ”
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