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中央集権型国家ではありえないスパイキーな発展

インドの首都ニューデリーは昼も夜も都市部へ向かう道は渋滞がひどいものだ。少し移動するだけで1時間はかかったりする。もともとインドはガンジーの民主運動などによって民主化が根付いていて中国のような中央集権型の国家はありえない。

となると気になるのがこの国が第二の中国になるのかどうかという問いだ。2023年インドの人口が中国を追い抜き、世界最大となる可能性がある。しかし、中国が担ってきた世界経済の役割を完全に引き継ぐことになるかどうかは明確ではない。むしろ僕はまだ時間がかかるのではないかと考えている。

しかし、人口面での優位性は、長期的にインドが海外から投資を引き付ける誘因となる。また、インド経済の発展段階が依然として低く、特に製造業比率や都市化率が低いことから、成長の余地は非常に大きいと考えられる。したがって、インドが次の中国となる可能性は十分にある。

しかし、インド社会の複雑性や多様性、相対的に民主主義的な政治体制を考慮すると、その成長スピードは中国よりも穏健なものになるだろう。また、農村部から都市部への人口移動や貧困州から富裕州への移動、州間の経済政策の差異により、インドの経済発展は地理的に不均衡で局地的なものとなることが予想される。

実際首都デリー内でも中心部に位置するセントラルパークの近くと空港付近とを比べると雲泥の差である。要はその結果、経済の発展は巨大都市に集中する「スパイキー」な形を取る可能性がある。

そういった観点からも今後のこの国の動向は見逃せない。

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