ー活性化、賑わいだけでいいのか?ー
『overlap』川添善行
この本を読んで、自分の考えの勘違いに気づくことが出来た。
近年、街に賑わいをもたせる。歩いて楽しい街ウォーカブル、活性化、などの言葉が都市の中でよく使われる。私自身もどうしたらこの街や都市が活性化するのか考えていたりもした。しかし、どこかの街が賑やかになれば、別の街では賑わいが失われる。例えば、今の地方都市ではparkPFI、ホコテンなどといった手法で賑わいを持たせようとしている。仮に大成功を収めたとしてもどこかの街では元の賑やかさを失うことから、必ずしも賑わい、活性化が良い訳では無いと遅いかもしれないが、新たな考え方を知ることが出来た。
この都市の活性化や賑わいなどといった考えを変え、一つ一つの空間を丁寧につくり、豊かな「空間」の総量を増やす事で、人の多い少ないに左右されずに豊かな都市にすることができると筆者は述べていたが、なるほどなと感じた。ここから、我々は家の他に落ち着く空間を都市の中で作ってあげれば何か人生を楽しむ上で、都市側から提供してあげることは可能なのではないかと考えた。