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ファッション業界15年のキャリアから、地方創生に挑む理由【初投稿】



ファッション業界から地方創生へ転身した理由

私がファッション業界で15年以上のキャリアを積んでいた中で、2015年以降、業界は大きな変化を迎えました。大量生産や在庫型のビジネスモデルが顕在化し、ファッション業界は次第に「斜陽産業」と呼ばれるようになりました。それでも私たちは、年間6〜8回の展示会を開催し、国内外のブランドが市場展開を進めるためのサポートを続けていました。しかし、取引先のバイヤーが若い世代に変わり、年齢的なギャップを感じ始めたのが2019年頃のことでした。
そして、翌年には世界を揺るがすコロナ禍が訪れました。すべての機能が停止し、誰もが「この先どう生きるべきか」を考えるようになった時期です。私もその中で将来の方向性を模索している中、運命的に1人の農家さんと出会いました。その農家さんに誘われ、圃場を訪れた時、日本にはまだ多くの素晴らしい食材が溢れていることに気づかされました。
この体験を通じて、「もっと多くの人々に、この食材や生産者の魅力を伝えたい」と強く思うようになり、ファッション業界での経験を生かして、地方創生に挑むことを決意しました。これが、私が地方創生へシフトしたターニングポイントです。


パリでの展示会場風景
パリコレのショー直後のバックステージ


地方創生に向けた初プロジェクト!

地方創生の道に進んだ当初、食品業界との接点がほとんどなかったため、どのように活動を進めるか模索していました。そんな中、これまでのキャリアやネットワークを活用し、異業種の仲間を作ることを考えました。2021年、ファッション業界で長年の付き合いがあったユナイテッドアローズから、「青山のお店の軒先でマルシェを開催しませんか?」という提案を受けました。
このイベントは2021年5月から12月までの限定マルシェとしてスタートしました。まだファッション業界と農業が結びつく活動が少ない中での新たな挑戦でした。私自身は、これまでのショールームビジネス同様に表に立つのではなく、プロデューサーとして農家を全面に押し出すことを重視し、特に運命的に出会ったタケイファームの武井さんをプロデューサーに迎えました。
ユナイテッドアローズの知名度はもちろん、さまざまなメディアに取り上げていただいたこともあり、このマルシェは月2回開催され、大いに盛り上がりました。そして夏頃、沖縄のマンゴー農園から出店希望の依頼が舞い込みました。贈答品として有名なマンゴーですが、小ぶりで規格外の商品には販路がなく、これらを「一人占めして贅沢に食べられるマンゴー」というコンセプトで販売したところ、瞬く間に完売する人気商品となりました。この出会いを期に、このマンゴー農園の社長(別の記事で深く説明していきます)と現在、沖縄県国頭村のブランディングをする事となるとは、その時はまだ予想もしていませんでした。
このマルシェは、私の地方創生の道を歩む大きな一歩となりました。


2021年5月から12月まで開催した青山 H BEAUTY&YOUTHでのマルシェ


一人占めして贅沢に食べられるマンゴー


冬にはH BEAUTY&YOUTHの袋に入った焼き芋を販売

地方創生と地域活性化に向けた未来への展望

「〇〇県と言えば?」という質問に対し、多くの人が地域の特産品を挙げます。その地域の認知を高めるためには、地元で獲れる一次産品が欠かせません。そして、これらの一次産品を作り続けている一次産業従事者こそが、地域活性化のメインプレイヤーであると私は確信しています。

この確信を基に、今後も地方創生や地域活性に向けた様々なプロジェクトを推進していきます。生産者やその土地の魅力を最大限に伝えることで、新しい視点から地域を活性化していくことを目指しています。

今後の記事では、これまでの活動や進行中のプロジェクトを紹介し、課題とその解決策、そして共に歩むパートナーたちのストーリーもお届けします。地域の未来を共に築いていくためのヒントや、プロジェクトの進捗を発信していきますので、ぜひお楽しみにしてください!

気になる方は、ぜひフォローして最新の情報をチェックしてください。また、ご意見やご質問があれば、メッセージをいただけると嬉しいです。

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