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みゃお
Netflixで「初恋という名の小さな宝物」という中国のドラマを観た。
1話40分が36話…
長い!ぜったい無理!と思っていたけど、主人公の女の子がどタイプで、あっけなく全部観てしまった。
アーチ型の眉とくりんとした目元が可愛らしい女の子で、丸い輪郭も含めてわたしのタイプど真ん中。
夏 淼淼(シア ミアオミアオ)という役名も含めて超かわいかった。
「淼淼」は日本語だと「びょうびょう」と読む
"水面が果てしなく広がる様子"を表す言葉だそうで、なんてきれいな名前なんだろうと思った。
ドラマの中では「みゃおみゃお」って感じで発音されていて、それもまた愛らしかった。
いつか水色の眼の猫と暮らすことになったら、淼淼と名付けてみゃおみゃおと呼びたい。
瞳のなかの果てしない水色を沢山褒めて、愛でて、見つめていたい。そしてわたしにみゃおーんと話しかけてほしい。
いつだか、黄緑色の眼の猫を迎えたら、シャインマスカットって名前にしたいねと笑い合ったこともあったけど、それは叶わなそうだ。
叶わないところも含めて、すごく良い思い出になっている。
わたしの頭のなかには、その日からいままでずっとシャインマスカットという名の猫が住んでいる。シャインマスカットは基本的には大人しいけどときどき無邪気で甘えん坊で、よく白目を剥いて眠っているので、わたしは頭を撫でつつ白目を閉じる。妄想のなかで、わたしとシャインマスカットとはそんな風に過ごしている。
といいつつ、いま一緒に暮らしている墨(黒猫)も真白(白猫)も黄緑の目をしている。しているけれど、ふたりともシャインマスカットにはならず、身体の色が名前の由来になった。わたし自身ふたりの名前をすごく気に入っていて、あだ名も交えつつ、沢山名前を呼んで過ごしている。
そしてわたしは生活の端々で、猫たち自身はもちろん、墨の黒を、真白の白を愛でている。
ドラマの中でもちいさな白い犬が登場した。
年年と書いてニエンニエン、主人公の想い人から一文字もらっていた。
結局その想い人と淼淼とは29話くらいで結ばれて、33話くらいで破局、36話でよりを戻したと思ったら、ハッピーエンドさは保ちつつもなんともぬるっとドラマは終わってしまった。
ひさしぶりに純粋な学生の恋物語を目の当たりにして、ピュアさに心が砕けそうになりながらも、無事最後までふたりを見守ることができた。
淼淼は大人しい子だけど打ち解けるとすごくキュートでふざけるシーンではよく「べろべろば〜」みたいなことをしたり、友人と友情を確かめ合うシーンで「んーまっ」とキスする真似をしたりしていた。
"天真爛漫"という感じのとても愛らしいキャラクターだったので、見終わってしまって淼淼とお別れになるのが結構寂しい。
ヒロインが振り向くときに「キラキラキラキラッ」と言う効果音が流れたり、ふいに顔が近付くシーンはしつこいほどにスローモーションで再生されたり、BGMがぷつんと切れたり、みんな小さなことですぐ大きな怪我をしたりと、ちょっと低予算感はいなめなかったのだけど、とてもたのしいドラマだった。
でもそのほとんどが、淼淼のおかげだと思う。
いつか水色の目の猫を迎えたら、きっときっと、淼淼と名付けたい。
記憶、こころの一句。
「うれしかった写真の君があまりにも安心した顔をしてたから」