Leeds festival 2024 Day3

目覚める。イヤホンのおかげか今日は快眠だが、テントが飛ばされるのではというほどの強風。実際に強風の影響で2つのステージがキャンセルを余儀なくされた。


色んなフードコートがある。アジア、日本食、ピザ、Whitbyフィッシュアンドチップス等々。
どこの店にもほぼベジ、ヴィーガン・オプションがある。肉抜いて終わりじゃなくて、代替ミートは野菜が追加されたもの。全店現金には対応してない。去年行ったウェンブリー・スタジアムも、テニスのウィンブルドンでさえも一切現金は受け付けてない。この思い切りと実行力がダイナミズムの原動力か。
結局ジャマイカのジャークチキンを購入。妻はビーガンチキンを買ったが、強風で無惨に飛ばされた。


今日もステージ前方へ。
The Last Dinner Party
アルバム出る前から注目していたのだが、楽曲の良さはさることながら、演奏の質の高さに驚いた。正直FontainsDCより演奏全然しっかりしていたよ。素晴らしかった。リズム・ギター,リジーのお母さんがヨークシャー出身で盛り上がり、キーボードのAuroraの誕生日で、みなでハッピーバースデー歌って🎂のサプライズで盛り上がる。本当に完成度高かった。
Bleachers
最高かよ。最初はオーディエンス少し置いてかれ気味のように見えたが最終的に完全に会場を我が物にした。プロ集団が乾いた風でトルネードを巻き起こして皆それに持っていったような圧巻のショーだった。警備員のお兄さんも楽しそうに見ていた。
FontainsDC
ボーカルのMC一才無しかよ。新アルバムはNMEのレビュー5/5だったからな。スター街道まっしぐら。アイルランドの旗🇮🇪と周りのお客さんが詩的な歌詞を完コピして歌っていて人気の高さが伺える。演奏はまぁまぁだったけどね。
Raye
2024年のブリットアワードで歴代最多6つのトロフィーを獲得した新人だが。圧巻のショー。
アルバムMy 21st Century Blues を聴いて感じるのは過去のjazz やblues のオマージュやリスペクトであり、本物の音楽への愛がそこにある。
歌詞も21世紀の、女性目線での赤裸々な生きる苦しみを歌っており、新しいブルーズの歴史が紡がれている気がする。
(私は以前ブルーズに傾倒した時期があり、ミシシッピ州にあるロバートジョンソンの墓やマディ・ウォーターズ、サンハウスの生家跡などを巡ったことがある)
MCで終始お客さんやバンドメンバーを気遣っており、繊細さと心の優しさが伺えた。
カムデンとの関係性も深いようで、エイミーワインハウスに声が似ていると思う。今後その繊細さが裏目に出ないことを願う。素晴らしいショーだった。
Lana Del Rey
Rayeも結構な人の数だったのだが、ショーが終わった後からさらに人、特に女性が流れてきた。その多くは勿論Lana目当てだった。ここで奇妙な場面に遭遇するが、それはまた別の機会に。
会場は身動き取れない程の寿司詰め状態となった。15分程度遅れ、ジーザス、エルビス、マリリンモンローがアメリカというユートピアの土地にいるかのような幻想的なビデオの後にLanaが登場。
女性達の狂気の歓声。隣の女の子は登場と同時に絶叫し泣き崩れた。終始そんな感じだった。熱狂して叫ぶように歌うファンの歌声がLanaのそれとシンクロする。ビートルズのライブは観客からほぼ聞こえなかったんじゃないかと想像させられる。何人か具合悪くなって私の横から運ばれていった。そのくらい人が入ってた。妻はLanaの大大大ファンだったので涙で頬を濡らし、私達の2024年のLeedsフェスティバルは感動で幕を閉じた。
友達が迎えに来てくれるので、テントまで帰り荷物を背負い、初日に来た道を引き返した。ペットボトル12本飲み干して軽くなったはずだがそれでも重いし、砂埃舞う坂道はラゲッジを持って歩くのには不向きである。結局駐車場到着まで1時間はかかったかと思う。
友達に会って安堵して車に乗ると雨が降ってきた。
さよなら、大変だったけど楽しいフェスティバルだった。


動画ここにあります🎥: https://www.instagram.com/p/C_SsGreopQG/?igsh=eDEzaXJoYzVlaGs1

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