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太陽にほえろ! 1974・第82話「最後の標的」

この原稿は、事件の核心、物語の展開について詳述しております。ネタバレ部分もありますのでご注意ください。

第82話「最後の標的」(1974.2.8 脚本・長野洋 監督・高瀬昌弘)

永井久美(青木英美)
根来新平(北村和夫)
銃器室の巡査(西川敬三郎)
情報屋(池田生二)
富山平太郎(松下達夫)
吉田静司
須藤エミ(府川房代)
町田和子(戸島一実)
清水石明美
国井正広
折尾哲郎
佐藤勝貫
森下明

予告篇の小林恭治さんのナレーション。
「純は拳銃の神様と呼ばれる根来新平に射撃の手解きを受けていた折もおり、三件の連続射殺事件が発生した。殺された三人にに共通した利害関係は何一つない。三人とも同じルガーの正確な銃弾に倒れたのだ。このルガーを握る、謎の殺し屋を追って刑事たちは散った。次回「最後の標的」にご期待ください。」

 今回は、文学座のベテランで、長らく映画やテレビでも活躍してきた舞台俳優・北村和夫さんが、拳銃マニアともいうべき、かつての敏腕刑事を壮絶に演じている。「拳銃嫌い」を克服したジーパンが、拳銃のプロと対峙する。アクション映画的な後半の展開は、少年時代に興奮した。

 さて、北村和夫さんは、「太陽にほえろ!」には、本作から、第355話「ボス」(1979年)で本庁のベテラン、第672話「再会の時」(1985)年でデューク刑事の父を演じることとなる。

 新宿西口公園。若者たちが乱闘している。長さん、ジーパンが警官と共に、現場に急行する。散っていく若者たち。ジーパンが抵抗する一人の女の子を捕らえると、なんと、第76話「おふくろ」でジーパンが初めて射殺した犯人(小原秀明)の妹・町田和子(戸島一実[北原和美])だった。その時の記憶がフラッシュバックするジーパン。和子は、ジーパンの顔を観て「人殺し!」と叫ぶ。

「ジーパン、あの娘は確か・・・」と長さん。「町田和子、俺が殺した犯人の妹です」。空虚な表情のジーパン。北原和美さんは、この時、戸島一実さんの芸名で出演。「流星人間ゾーン」のゾーン・エンジェル役として、僕らの世代にはおなじみ。

 七曲署・捜査第一係。ジーパンの表情は暗い。出勤してきたボス。「ゴリ、射撃場に新しい標的ができたぞ。ジーパン連れて行ってこい」と指示する。長さんもシンコも、ジーパンの気持ちがわかるから、「なぜそんなことを?」という表情。シンコ、たまらなくなって「ボス・・・」と何か言い出そうとするが、ボスはそのまま仕事を始める。ゴリさん、ジーパンを連れて射撃場へ。ボスは全てお見通しで、これがジーパンのトラウマ克服に、効果があると考えてのこと。

 射撃場。ロケは東宝アクション映画でお馴染みの生田緑地。ゴリさん、ジーパン、新しい標的で射撃練習を始める。「ダメだなぁ」ジーパン、集中できていない。「ジーパン、落ち着いて狙え」とゴリさん。そこへ「何を遊んでいるんだ。西部劇じゃあるまいし」とハンチング帽の初老の男・根来新平(北村和夫)がやってくる。ゴリさんは根来に最敬礼。それだけで根来が伝説の男だということがわかる。

「なるほど、七曲署のジーパン刑事っちゅうのは、君か?」
「こんちは」
「なんだ、お前、根来さん、知らんのか?」

 現在は本庁の庶務課勤務だが、その前は一係の部屋長・ボス。さらに元警察学校の射撃担当の教官で「拳銃の神様」と言われた人だとゴリさんが説明する。ゴリさんが射撃に自信が持てるようになったのは、警察学校時代に、根来にみっちり仕込まれたからだった。

「警官はなんのために拳銃を持っていると思う?」
「凶悪犯に対抗するためでしょ?」
「その通りだ」

 凶悪犯の中にはプロと呼ばれるものもいる、そのプロと一瞬の抜き射ちで勝負が決まることがある。そんなときに肩だけ狙うなんて生ぬるいやり方で「勝てると思うのか?」と根来の言葉は厳しい。この辺り日活アクションの傑作、赤城圭一郎さんの遺作『紅の拳銃』(1961年)を思わせる。拳銃のプロのロジックである。そんな時が一度でもあったら「もう、君の生命はないんだぞ」。

 「奴ら、プロにとって、最高の標的は生きた人間だ」。その的になりたくなければ、相手を一発で仕留める技術を学ばねばならない。と、根来はきっぱりとジーパンに言う。そんなプロの根来は、庶務課のデスクワークが性に合わず、今日で警察を退職をすることにしたとゴリさんに告げる。拳銃を手にして「こいつとも今日限りお別れだ」と自嘲気味に笑う。

 「どうだ?付き合ってみないか?」。警察最後の日に、根来はジーパンの拳銃指導を買って出る。根来は百発百中。ゴリさん曰く「ヘーシンクと生まれたての赤ん坊ぐらい違うよ」と東京五輪の柔道の金メダリスト、オランダのアントン・ヘーシンクを引き合いに出す。まだこの頃「ヘーシンク」が通用したのだ(笑)

 ジーパンも、標的の心臓を撃ち抜く。「スピードはまだまだだが、狙いはいい」と根来。しかしジーパン「ダメですね。俺は右の肩口狙ったんですよ」「右の肩口? まだそんなこと言っとるのか? 撃つ以上は急所を狙って撃て!」「俺たちが射撃練習をするのは、人殺しが目的ではありませんよ」。しかし根来は、撃ち合いになった時に、そんな甘い考えでは相手を倒せないと、どこまでも厳しい。そこで標的の心臓を仕留める根来。北村和夫さん、かっこいい!

 深夜、高級マンションの前。ホステスと車から降りてきた金融ブローカーの脇田が、狙撃される。現場に駆けつけた山さん、ゴリさん、殿下。被害者は心臓を一発で撃ち抜かれていた。長さんは一緒にいた女性・須藤エミ(府川房代)から事情を聞くが、女性が取り乱していて話にならない。長さん、ジーパンに振るが、ジーパンも女性は苦手なので、結局、殿下が事情を聞くことに。殿下の言葉に素直に従うエミ。「さすがだなぁ」と感心するジーパンと長さん。殺人事件の現場なのに、こうした笑いを入れるのも「太陽〜」の楽しみだった。ジーパンは現場で、犯行に使われた薬莢を見つける。

 一係、犯行に使われたのは「ルガーオートマチック、口径9ミリ。つまりホシはボスと同じ型の拳銃を使った」と長さんが報告。しかも二十八メートルの距離から一発で被害者の心臓を撃っている。このルガーを使いこなせるのは、相当の腕のある犯人ということになる。被害者の脇田は金融ブローカーで、とかく風評のあった男。恨みを持つ人間はたくさんいる。長さん、シンコ、ジーパンは、被害者に恨みを持つものたちを洗うことに。殿下は昨夜のエミの線から探ることに。ゴリさんは拳銃の出所、山さんはプロの殺し屋を洗い出すことに。キビキビと動く一係の面々。みていて気持ちがいい。

 ジーパンは自動車のスクラップ工場、シンコは町工場のおかみさん、長さんは刑務所にいる男・・・いずれも金融ブローカーから金を借りていたものだろう。ゴリさんは米軍基地の近くを歩き、山さんは情報屋から電話でネタを掴もうとしている。

 一係。シンコは開口一番。「とにかくひどいんです。借りたお金をカタに、お店や工場を取り上げられるのは、まだいい方で、中には気が違ったり、自殺した人までいるんです」。脇田は恨みを買っていて、実際に刺されそうになったこともあると長さん。「ところが反対に相手を刺し殺した」という。目撃者が口を揃えて、脇田の正当防衛を主張。脅かされたか、買収されのだろう。そこへ電話がかかってくる。ボス「何!」

 新聞の輪転機。「観光会社社長 射殺さる!」「金融ブローカー殺しと同じ弾丸!!」「謎の殺し屋を追求!!!」

 一係。被害者は矢野健太郎。今ではゴルフ場などを経営する観光会社の社長だが、元は不動産屋で「相当悪どいことをしてきたという点では、先に殺された脇田と似ています」と長さん。しかも10年前、殺人容疑でマークされたことがある。矢野はゴルフ場の13番ホールのティーグラウンドで射殺されたが、あいにく目撃者いなかった。三十メートル以上の距離から狙い撃ちされたと殿下が報告する。そこへ山さんが入ってきて、プロの殺し屋のリストをボスに提示する。

 そのリストの殺し屋を次々にあたる一係の面々。そんなにすぐに殺し屋に接近できるのか?とも思うが、大野克夫サウンドと、高瀬監督の演出で、不思議な説得力と迫力があるモンタージュになっている。これはという殺し屋を連行して、取調べを続ける。しかし「今度の殺しに関しては全部シロ」という結論になる。

「ダメか?これだけの仕事はプロじゃなきゃできないはずだがな」とボス。

 山さんは、もうひとり、有力な殺し屋・岩井がいるとボスに進言。ルガーを好んで使う殺し屋で「プロの中でも一二」と言われている。ボスはジーパンに「今日から通常の聞き込みの時でも拳銃を持っていけ」と命令する。シンコはジーパンに「ちゃんと手入れしといたわ」と保管庫の拳銃を渡す。

「柴田くん。まだあのことを気にしているのね?」
「なんだ、あのことって?」
「人殺し、って言われたこと」

 ジーパンは「たとえ相手がどんな奴でもな、生身の人間を殺した者にしか、この気持ちはわからない」と心情を吐露する。

 拳銃を携帯して街を歩くジーパン。「どうも具合が悪いな」と落ち着かない。やがて「柴田くん」と、駒ヶ嶺病院の前で、根来から声をかける。なぜ病院に?「軽い神経症だ。退職してガタがきたんだな」と根来は「ところでやってるかね?」と射撃の練習について訊く。「いかんな、朝の出勤前ならできるだろう?付き合ってやるぞ」。しかしジーパンは、そこまでして上手くなりたくない、と断る。今も、ボスの命令で仕方なく携帯しているが、素手で十分だと思っているのだ。近づいてきた根来に、ポケットの拳銃を抜かれ、突きつけらる。「これでも十分か?」。いつでもその気になったら言ってこいと根来は去っていく。

 新宿駅南口、山さんは情報屋(池田生二)と接触。新宿の内藤町で岩井が目撃されたことを聞き出す。早速、長さん、殿下、シンコ、ゴリさんたちが動き出す。シンコは瀟洒なティールーム、ゴリさんは立ち食いうどん屋、ジーパンはパチンコ屋というのがおかしい。しかし、深夜になっても岩井は見つからない。ジーパンがすれ違った不審者に「おい、ちょっと待った」と声をかけた瞬間に、男は拳銃を向けて発砲。すぐに応戦するジーパン。しかし工事現場の資材が、崩れてきてジーパンが倒れた隙に、岩井は逃げ去ろうとする。そこへ銃声。瞬時にして岩井はその場で倒れ、絶命!

 深夜2時、捜査一係。「やっぱり同じ弾でしたか」と山さん。岩井もまた、三人目のルガーの被害者となってしまったのだ。「脇田、矢野、岩井、三人とも同じルガーでやられている」とボス。前の二人はともかく、凄腕の殺し屋・岩井を一発で仕留めたのは、どういう男なのか?と、殿下。プロを洗い尽くし、手がかりはない。「第一、ホシの動機が」わからないと山さん。少し考えて山さん「本庁の資料をあたってきます」と出ていく。何か気づいたようだ。ボスも何か気づいた。殿下は、ゴリさんを応援してルガーの出所を調べることに。

 早朝の射撃練習場。根来が立っている。そこへジーパンがやってくる。「やっとやる気になったか? 拳銃を見せろ」「弾はまだ入ってませんよ」。ジーパンのS&Wを手にした根来は「かわいそうに冷え切っているな」と両手で拳銃を温める。自分は退職の身だから実際には撃てないから「撃ってみるのは君だけだ」とジーパンを促す。弾を充填し、根来の指導を受けるジーパン。腰の位置、スタイルまで厳しく指導される。拳銃は「よく狙えば、必ず当たる」と具体的な指示を出す根来。こうしたディティールの細かさに、少年ファンは痺れるのだ。「心臓を狙え」と言われても「俺は根来さんとは違う」と自分のやり方を通すジーパン。「今、何発うったか、覚えてるか?」思いもよらないことを次々と言われ、自信が揺らいでいく。

 根来宅で、朝食をご馳走になるジーパン。「根来さん、射撃ばかりじゃなくて、飯作るのもうまいっすね」。完全に打ち解けている。「お茶でも淹れるか」と立ち上がった根来、めまいで倒れそうになる。上着のポケットから薬を取るジーパン。先日の「駒ヶ嶺病院」のものだ。

 駒が嶺病院。ボスが、根来の主治医からカルテを見せてもらっている。

 根来宅。布団を敷いて、根来を寝かそうとするジーパン。部屋には、さまざまな拳銃を構えている根来の写真パネルが飾ってある。「軍隊時代から数えると一体、何種類ぐらいの拳銃を使ったかな。ピストルには一つひとつ、それぞれ違った個性がある。その一つひとつの手応えが、今でもこの手に残っている」。ジーパン「ルガー使ったことは?」「もちろんあるよ、あいつもいい拳銃だった。考えてみると俺の一生は拳銃を打つことで続いてきたような気がする。この手に染み込んだ硝煙の匂いは、おそらく一生、消えんだろうな」。ジーパンは、S&W 22口径を構える根来の写真に目を留める。「これなら、いくら下手くそな俺だって」と呟くジーパン。

 玄関で、スパイク付きのシューズがあることに気づくジーパン。「根来さん、山歩きなんかするんですか?」「こいつは甥に買ってやったんだよ」。ジーパン外に出て、タバコに火をつけようとポケットに手を入れると、先ほど、根来の薬と一緒にあった雑誌の切り抜きを間違えてしまっていたことに気づく。広げると「マイ・セカンド・ハウス 産業開発公団総裁 冨山平太郎氏とその令嬢」とある。「根来・・・」ジーパン、何かに気づいて走り出す!

 ジーパンを送り出した根来は、部屋のカーテンを閉めて、押し入れからルガーを取り出す。

 一係。出勤してきているのは、長さんとシンコ、久美だけ。ボスが遅れてやってくる。ボスのコートの裏地が赤、かっこいい。続いて山さん「見込み通りでした」。殺された脇田と矢野は、根来が一課時代、手がけたが起訴できなかった。それに殺し屋の岩井は、噂では根来の足を撃った男だという。そこへ殿下と一緒に聞き込みに回っていたゴリさんから電話。「ルガーを買った男の特徴は、根来新平にぴったり一致する」とボスがみんなに伝える。「これで決まりですな」と山さん。根来新平は緊急手配される。

新宿の高層ビル街。足の悪い、根来が歩いている。

 警視庁・銃器室。「こいつがS&W ミリタリー・ポリス、22口径だ」と銃器室の巡査(西川敬三郎)がジーパンに説明している。弾をもらい、出て行こうとするジーパンに「使用許可証を見せて」と警官。あれ?といいなが拳銃をジャンパーの中にしまって「忘れちゃった。あと届けますから」と言って出て行ってしまう。それ、詐欺師の手だよ!

 一係。ボスが電話に出ている。「拳銃泥棒? うちの柴田が勝手に持ち出したんですか?」謝って電話を切るボス。「ジーパンのやつ、一人で根来を追ってるぞ」。

タクシーの中で、S&Wを取り出すジーパン。運転手、ギョッとなる。

 すぐに通報され、ボスに連絡が来る。「ジーパンを履いてたんですか?」。すぐにメモをゴリさんに渡して、ゴリさん、長さんと一緒にジーパンのいるところへ。

 ジーパン、富山平太郎(松下達夫)のセカンド・ハウス近くの雑木林の中でS&Wに弾をこめて、身を潜める。犬や飛び立つ鳥にいちいち驚くジーパン。緊張している。そこへ根来が現れた気配。松下達夫さんは劇団民藝で活躍、日活映画にも数多く出演。裕次郎映画では『紅の翼』(1958年)、『清水の暴れん坊』(1959年)、『白銀城の対決』(1960年)、『闘牛に賭ける男』(同年)、『銀座の恋の物語』(1962年)などに出演している。

「根来さん、そこにいるのはあんただろう? どこにいるんだ?」
「殺人犯に向かって、さん付けはないだろう。よく、ここだとわかったな、お前は良い刑事になれそうだ。」

根来の声だけがする。銃を構えて走るジーパン。

「ばかもん、銃を持って真っ直ぐ走るなと教えたはずだぞ!」

 二人の会話が、セカンド・ハウスの庭にいる富山の娘に聞こえたようだ。緊張感が走る。無闇と動くジーパンに「回る方向が反対だ。それじゃ太陽に顔を向ける事になる」

 別荘では娘が父・平太郎に「パパ、ずいぶん近いわよ」「気のせいだろう。こんな近くで鉄砲を撃つはずはない」と話している。

 「根来さん、あの男を狙うわけを教えてくれ」。見えない相手に問いかけるジーパン。そこへ根来が現れて銃を撃つ。ジーパン、富山に聞こえるよう
「狙われているぞ!」と叫ぶ。「柴田、無駄な真似はよせ、お前がどう足掻こうと、俺はあの男を殺す。邪魔をすれば、その前に、まずお前をな・・・」

 二人の暗闘は続く。「柴田、今、お前が何発撃ったか覚えているか?その計算を忘れるな!」。根来はジーパンと闘いながら、自分のノウハウを伝えていく。プロフェショナルの闘いは、アメリカ映画見ているような面白さがある。

「そこからは一発で仕留められた筈だぞ!」
「俺はあんたを殺す気はない」

 「おい柴田、俺は左手でも撃てるんだぞ、今度こそ、お前を殺す」。根来とジーパンの闘いは、セカンド・ハウスの広々とした芝生の庭へと移動する。二人が同時に発射!ジーパン、うつ伏せになる。勝ったと思った根来、ゆっくりとその場に倒れる。やがてジーパンが立ち上がる。S&Wが根来を撃ち抜いたのだ。

「お前の勝ちだ」
「根来さん・・・」
「おい、俺を殺してくれ。お前のピストルにはまだ弾が残っているはずだ。おい、頼むよ。俺はベッドの上で安らかに死ぬ権利はないんだ。頼む」
「俺はあんたを病院に連れていく」
「・・・」

 そこへゴリさんと長さんたちが駆けつける。

捜査一係。ジーパンはボスから根来が「今朝方、息を引き取った」ことを聞かされる。肩の傷は治ったが、癌が進行していたためだった。

 「根来はな、ベッドで死ねるのを、喜んでいたぞ」とボス。ジーパン、無言で立ち去ろうとすると、ボスが引き止める。「やっと(S&Wの)使用許可が降りたぞ。ただし、その前に始末書を書いてもらうかな・・・」
「・・・」
「どうした?また拳銃嫌いに戻ったか?」
「ボス」
「行って来い。根来の供養にもなる」
と拳銃をジーパンに渡す。

射撃場。新しいS&W22口径を撃つジーパン。そこへボスがやってきて・・・。


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