川島雄三監督・成瀬巳喜男監督 東宝時代の11タイトル初DVD化!
2022年1月19日、東宝から【東宝名作DVDセレクション】として、待望の川島雄三監督、成瀬巳喜男監督の初DVD化作品一挙リリースされます。これで東宝時代の川島雄三7作品、戦後東宝での成瀬巳喜男4作品が、気軽にDVDで観ることが出来るのはまさに朗報!
【川島雄三監督作品】
『人も歩けば』(1960.02.09・東京映画・川島雄三)
三等亭主に思わぬ遺産が... がめつい女房大あわて!
ウィットに富んだ軽妙な会話が印象的な梅崎春生の小説「人も歩けば」を川島雄三監督が 自ら脚色。フランキー堺は本作がちょうど50本目の映画出演。相手役の小林千登勢は映画 初出演。藤木悠が名探偵・金田一小五郎を演じ、淡路恵子、加東大介、桂小金治、沢村貞 子、森川信など芸達者な面々が周囲を固めたライト・コメディ。「脱線トリオ」の由利徹、 南利明、八波むと志が、ゴジラの八、アンギラスの熊、ラドンの松という三大怪獣チンピ ラ役で登場しているのも楽しい。
原作:梅崎春生/監督:川島雄三/脚本:川島雄三/音楽:真鍋理一郎 出演:フランキー堺、小林千登勢、淡路恵子、加東大介、森川信
『接吻泥棒』 (1960.06.26・東宝・川島雄三)
女性にかけてもチャンピオン!4人の女をノック·ダウン!軽快なフットワークで放つ1960年型喜劇!
石原慎太郎が、宝田明をイメージして主人公を描いたといわれる原作小説を、松山善三 が脚色。チャンピオンをめぐって、伝統ある学校の高校生(団令子)、バーのマダム (新珠三千代)、ファッションデザイナー(草笛光子)、ナイトクラブのショウダン サー(北あけみ)が恋の火花をバチバチ散らす、異色のロマンチック・コメディ。重要 なポイントに石原慎太郎が出演しているのも見逃せない。さらにダンスシーンで北あけみにからむ着ぐるみは、特撮ファンには要チェックかも。
原作:石原慎太郎/監督:川島雄三/脚本:松山善三/音楽:黛敏郎 出演:宝田明、団令子、草笛光子、新珠三千代、北あけみ
『赤坂の姉妹より 夜の肌』 (1960.11.19・東京映画川島雄三)
肌で斗う女!恋に賭ける女!愛を造る女!
あでやかに咲く三色の花弁
赤坂に夏生(淡島千景)がママを務めるバー〈しいの実〉があった。ある日、信州から末 妹・冬子(川口知子)が上京。夏生は店を拡大しようとするのだが...。由起しげ子の小説を 原作に、赤坂に集まった人間たちの欲望と愛、希望を描く。三姉妹をめぐる男たちに伊藤雄 之助、田崎潤、フランキー堺、三橋達也など個性的な名優を配した文芸女性大作。
原作:由起しげ子/監督:川島雄三/脚本:八住利雄、柳沢類寿、川島雄三/音楽:真鍋理一郎 出演:淡島千景、久慈あさみ、新珠三千代、三橋達也、川口知子
『縞の背広の親分衆』(1961.01.09・東京映画・川島雄三)
喧嘩だ!啖呵だ!おいらの天下!
恋と仁義に命を賭けて、男捨て身の大暴れ!
浪花節から抜け出してきたようなオールドスタイルのやくざと、義理人情よりも金を重んじる現代やくざの抗争がドタバタ喜劇で描かれる。ワワワ、ワがみっつ...のミツワ石鹸のCM ソングで知られるコーラスグループ、スリー・バブルス(松岡圭子、千直子、山川智子)が 団令子の妹分で出演。スクリーンに華を添えている。
原作:八住利雄/監督:川島雄三/脚本:柳沢類寿/音楽:松井八郎 出演:森繁久彌、淡島千景、フランキー堺、団令子、藤間紫
『特急にっぽん』(1961.04.04・東宝・川島雄三)
恋と喧嘩とスリルを満載!
笑いの求婚特急は大爆進!
原作は獅子文六の「七時間半」。小説の発表から映画化までに東京―大阪の運行時間は1時 間縮んでいた。そんなスピード時代の幕開けにふさわしいスピード感あふれる軽快なコメ ディ作品。特急に乗り合わせた客には小沢栄太郎、中島そのみ、田武謙三などユニークな 俳優陣を配している。
原作:獅子文六/監督:川島雄三/脚本:笠原良三/音楽:真鍋理一郎 出演:フランキー堺、団令子、中島そのみ、小沢栄太郎、太刀川寛
『花影』(1961.12.09・東京映画・川島雄三)
夜の花園にさすらう女ひとり...
愛するために全てを与え、奪うことを知らぬ可愛い女
流麗な筆致で女ごころの機微を余す処なく描きつくした大岡昇平の傑作「花影」を、菊島隆三が脚 色、川島雄三監督が演出を凝らした女性文芸大作。ひとりの女の愛の遍歴が心に沁みる!よろめき”ド ラマの決定版。
監督:川島雄三/脚本:菊島隆三/音楽:池野成 出演:池内淳子、池部良、佐野周二、三橋達也、有島一郎
『箱根山』(1962.09.15・東宝・川島雄三)
箱根の山は喧嘩のケン!観光事業争いが生んだ若い二人のこの恋と夢!
資本の進出にあえぎながらも、旧態依然たる二軒の旅館を経営する朝日のようなさわやかさを持 つ若者達の、恋と痛快な生き方とを喜劇風に描く。加山雄三、星由里子のコンビで!若大将”ならぬ !若番頭”の物語が展開する。
原作:獅子文六/監督:川島雄三/脚本:井手俊郎/音楽:池野成 出演:加山雄三、星由里子、東山千栄子、佐野周二、三宅邦子
【成瀬巳喜男監督作品】
『妻として女として』(1961.05.30・東宝・成瀬巳喜男)
二人の女ごころに幸せの陽は当たるか!
妻の座をめぐる美しい争い!
愛人と妻の座がぶつかり合う激しい戦いを、女性映画の名匠・成瀬巳喜男が哀れかつ悲しく描 く。『娘・妻・母』の資料集めのために、脚本の井手俊郎と松山善三が家庭裁判所に行った際に 得た事実を基にしたオリジナルストーリー。
監督:成瀬巳喜男/脚本:井手俊郎、松山善三/音楽:斎藤一郎 出演:高峰秀子、淡島千景、森雅之、仲代達矢、星由里子
『女の座』(1962.01.14・東宝・成瀬巳喜男)
一つ屋根の下に、幸せの星を
仰いで生きる女の群像!
高峰秀子をはじめ、団令子、北あけみ、宝田明、夏木陽介、加東大介、丹阿彌谷津子ら豪華16大 スターの競演が話題を集めた、名匠・成瀬巳喜男監督作品。身近にいそうな女性たち、男性たちが 織りなす群像劇は、老若男女を問わず楽しめる内容となっている。
監督:成瀬巳喜男/脚本:井手俊郎、松山善三/音楽:斎藤一郎 出演:高峰秀子、司葉子、小林桂樹、星由里子、団令子
『女の歴史』(1963.11.16・東宝・成瀬巳喜男)
わたしはあの人の胸にだかれ、思いきり泣きたい
妻でなく母でなく、愛するひとりの女として
『浮雲』以来、数々の名作を生んだ名匠・成瀬巳喜男監督と高峰秀子の名コンビが、宝田明、仲代 達矢、星由里子、山崎努、淡路恵子、草笛光子ら豪華共演陣を得て、太平洋戦争によって混乱し激 動した時代を生きた女の姿を描く。脚本は笠原良三のオリジナル。
監督:成瀬巳喜男/脚本:笠原良三/音楽:斎藤一郎 出演:高峰秀子、星由里子、草笛光子、仲代達矢、淡路恵子
『ひき逃げ』 (1963.11.16・東宝・成瀬巳喜男)
重役夫人の情事が招いた魔のとき!
愛と殺意の間を追う女、追われる女...
「日本では、戦後、戦争はなくなったが、その代わりに!交通戦争”が始まった。これをテーマに一 度とりあげてみたかった」という松山善三のオリジナルシナリオを名匠・成瀬巳喜男監督が映画 化。高峰秀子と司葉子が、子どもを殺された母親、身代わりを仕立てたひき逃げ犯人を演じ、激し い演技の火花を散らす。
監督:成瀬巳喜男/脚本:松山善三/音楽:佐藤勝 出演:高峰秀子、司葉子、加東大介、黒沢年男、中山仁