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【生成AIニュース】『TripoSG』『SciraのExtremeモード』『SuperSplat 2.0』『Animate Anyone 2』『Animagine XL 4.0 Opt/Zero』『DeepHermes 3 Preview』『MatterGen』『Transformer Lab AI』『Hugging Face Agents Course』『Scenery』『ヒューマノイドロボットのRLフレームワーク』『イギリスのAI方針転換』

まいどです。
本日の生成AIニュース。


■TripoSG

TripoSG は、画像から高精細な3D形状を生成するための、最先端AIモデルです。
近年、画像や動画生成AIは目覚ましい進歩を遂げていますが、3D形状生成AIは、データ不足や技術的な課題から、品質面で遅れを取っていました。
TripoSG は、これらの課題を克服し、入力画像に忠実で、非常に高品質な3Dモデルを生成することを目指して開発されました。


■SciraのExtremeモード

SciraはAIを活用した検索エンジンであり、"Extreme"モードはこの検索エンジンの高度な機能を提供するモードです。
このモードでは、与えられたトピックや問題に対して、詳細な研究計画を自動的に作成します。これにより、ユーザーは効率的に情報を収集する方法を知ることができます。
また、学術論文やウェブソースを同時に検索し、広範囲にわたる情報を効率的に収集します。
これにより、時間を節約しながらも深い洞察を得ることが可能です。
収集した情報に対して、深い分析を行い、検索や分析のプロセス中、ユーザーにリアルタイムで進捗状況を更新し、最終的には、非常に詳細で包括的な回答を提供します。


■SuperSplat 2.0

SuperSplat 2.0 は、3D Gaussian Splat (ガウシアン スプラット) の編集と公開のためのオープンソースプラットフォーム「SuperSplat」のメジャーアップデートです。
今回のアップデートで、SuperSplat はさらに使いやすくなり、共有機能も大幅に強化されました。
特に、ウェブ公開機能、カメラフライスルー作成機能、プロジェクト保存機能の追加により、スプラットの制作、共有、体験がより手軽で、表現豊かになりました。


■Animate Anyone 2

Animate Anyone 2 は、キャラクター画像のアニメーションを生成するAI技術「Animate Anyone」の進化版です。
今回のバージョンアップの最大のポイントは、キャラクターと背景環境との自然な関係性 (環境アフォーダンス) を考慮したアニメーション生成を可能にしたことです。
これにより、キャラクターがまるで本当にその環境に存在しているかのような、より自然で高品質なアニメーションを作れるようになりました。

https://arxiv.org/pdf/2502.06145


■Animagine XL 4.0 Opt/Zero

Animagine XL 4.0は、最高品質のアニメ画像を生成することに特化した、非常に強力なSDXLモデルです。
大規模なデータセットと高度な学習技術により、細部まで美しい、高品質なアニメイラストを生成できます。
Animagine XL 4.0-Optは、追加データセットで学習し、性能をさらに最適化した一般ユーザー向けモデルです。
よりcrispな線画とソリッドな背景を実現しています。
Animagine XL 4.0-Zeroは、追加学習を行っていないプリトレイン済みのベースモデルです。
LoRA 学習やさらなるファインチューニングの基盤として最適です。

https://huggingface.co/cagliostrolab/animagine-xl-4.0-zero/blob/main/animagine-xl-4.0-zero.safetensors


■DeepHermes 3 Preview

DeepHermes 3 Preview は、Nous Researchが開発した Hermes (ヘルメス) シリーズの最新LLM です。
特に、推論能力と 通常のLLM応答モード (intuitive response) を一つのモデルに統合した点が最大の特徴です。
これは世界初の試みの一つとされています。 また、LLMのアノテーション、判断力、関数呼び出し (function calling) 機能も向上しています。


■MatterGen

MatterGen は、生成AIを活用した、材料設計における革新的なツールです。
マイクロソフトリサーチによって開発され、目標とする用途に必要な特性を持つ新しい材料を、直接生成することを可能にします。
従来の方法とは異なり、既知の材料データベースをスクリーニングするのではなく、未知の材料の広大な空間を探索し、効率的に新しい材料候補を発見することを目指しています。


■Transformer Lab AI

Transformer Lab AI は、オープンソースAI革命を牽引することを目指し、トランスフォーマーモデルを中心とした高性能AIモデルの開発、研究、コミュニティ育成に取り組む組織です。
ウェブサイトでは、彼らの活動内容、主要プロジェクト、最新情報などを確認できます。


■Hugging Face Agents Course

Hugging Face Agents Course は、AIエージェントについて学べる無料のオンラインコースです。 AI開発プラットフォームとして有名な Hugging Face が提供しており、AIエージェントの基礎から実践的な応用までを体系的に学ぶことができます。


■Scenery

Sceneryは、XR体験を作成するためのツールセットです。
このツールは、モバイルAR(スマートフォンやタブレットでのAR体験)とApple Vision Pro(Appleが開発中の空間コンピューターで、ARとVRの両方をサポートするデバイス)のための高品質な没入型体験を作成・配布するためのものです。


■ヒューマノイドロボットのRLフレームワーク

中国の研究者たちが開発したRL(強化学習)フレームワークを通じて、ヒューマノイドロボットが実世界の多様な状況で立ち上がり、外部からの力に耐え、落下から回復する能力を持つようになりました。
動画の途中で起きた瞬間、後ろに倒れそうになったのを、よちよちっとバランスを取るのが何ともw


■イギリスのAI方針転換

イギリス政府は、AI戦略を大きく転換し、経済と産業の活性化に重点を置く方針に舵を切りました。
その一環として、昨年設立したばかりのAI機関「AI Safety Institute (AI安全研究所)」を「AI Security Institute (AIセキュリティ研究所)」に改名し、目的も大きく変更することを発表しました。
また、AI開発企業 Anthropicとの新たなパートナーシップを発表しています。
AI安全の問題は依然として重要ですが、経済的利益と国家安全保障を優先する戦略へとシフトしたことで、今後のAI開発の方向性に大きな影響を与える可能性があります。
この前のパリAIサミットでもイギリスとアメリカは署名していないので、足並みを揃えた形でしょうね(日本は署名しています)。


本日は以上となります。

SeaArtAI

それでは、また。

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