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話しただけで「この人頭いいな」と思った話

今日は、会社のデータ分析チームのメンバーの1人が、やっぱりすごく頭がいいなと思った話。

会社に、データ分析を専門領域にしたチームがあります。

5人ほどのチームで、それぞれデータサイエンス、機械学習など専門スキルは微妙に違うようですが、いろいろな部門からの「分析して!」という依頼をこなしているチーム。

例えば、

  • この目標について、数字が足りていないんだけど、原因がわからない、とか

  • 新しく施策を始めたいんだけど、どれに注力していいのかわからないとか、

事業部が定量的な根拠を求めているときに、データの分析によって助けるのがこのチームの役割です。

そして助けた後も、そのナレッジをまとめて事業部に還元し、次に似た問題が起きたときは自分たちで解決できるようにサポートまでしてくれます。手厚い!

そんなチームのメンバーと、先日パートナー企業に訪問しに行きました。

パートナー企業には、見込み顧客に電話をかけてもらう業務をお願いしているのですが、その業務が最近不調です。

今期(4月)以降、目標値に達しない月が続いていて、目標のだいたい70%くらいの数字しか出せていません。

そんな状態なので、前述のデータ分析専門チームに同行してもらい、不調の原因を突き止めてもらおうというわけです!

そこでの会議では、予想通りデータ分析チームのメンバーからあらゆる質問が飛び、複数の仮説が挙がり、「もしかしたらこういうことなんじゃないか?」という原因の深堀がどんどん進んでいきました!

そこでわたしが思ったのは、

「頭のいい人ほど、ものすごい抽象的に話すんだな」

ということ。特に代名詞を多用したり、主語をよく省略していました。

会話自体がものすごく早く進むので、基本的についていけないことが多いのですが、データ分析チーム内では話が通じ合っているようで、ところどころで会話を止めながら具体的に確認する始末。

もちろん具体的に掘り下げて質問すると、丁寧に答えてはくれますが、抽象化した言葉で話が進むのでとにかく早い!

一見、具体的に話した方がわかりやすいので、話が早く進む気がしますが、抽象的な言葉を覚えてしまうとその方が理解が早くなります(細谷功さんの書籍「メタ思考トレーニング」に書いてあったのを思い出しました)。

例えば、部屋の片づけをするときに、

  • この書類はあっちの棚に入れて、

  • この服はあの衣装ケースにしまって、、

  • 食器はこの部屋の食器棚に入れて、、、

と、都度具体的なことを言うよりは、「要は『片づけて』ってことね」と一言で通じるのであれば、むしろその方が簡単、というイメージです。

一度抽象化された世界を知ってしまうと、具体的な話はまどろっこしくなります。

先ほどのデータ分析チームも、めちゃくちゃ抽象化された世界で会話をして、思考を省略していたんだなと思いました。

おそらく抽象化された思考の中で、効率よく脳を使って問題解決に向かって取り組んでいるからか質問力もずば抜けてました。

初めて見たであろうデータに対しても、現場のオペレーションのことを1度聞いただけでガンガン質問している状況。

理解が早くて質問力も鋭い!この状態を目指したいと思いました。

次回のミーティングでは、頭の使い方についてデータ分析チームにあらためて質問してこようかと思いますが、すぐに使えそうなエッセンスとしては

最終的な目的を常に意識しておくこと

かなと思いました。

やっぱりいくら頭の回転と理解が早くても、ズレたコメントをしていたのでは優秀とは言えません。

常にゴールを(自分にもまわりにも!)確認しながら進めるのが、議論をスムーズに持っていく1つのポイントかなと。

というのも、わたしが違う方向にズレそうになると「会社としてのKGIは〜」とか「結局のところやりたいことってなんだっけ?」というような本質的な質問が飛んできていました。

目的思考を意識しながら仕事を進めるために、今後習慣化していきたいですね。どうしたらいいんだろ…?

この辺も気づきがあれば更新していきます!

そろそろ会社に着きそうなので筆をおきます。


通勤中の新幹線から