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どこまでも目的ドリブンで考えたい

先日社内で、オフサイトミーティングをしようという話になりました。

普段はリモートワークが中心なので、顔を突き合わせてガッツリディスカッションする目的です。

今は組織としても立ち上げフェーズを抜けておらず、事業も安定していないので、オフサイトをやる意義は十分。

ただ、開催場所をどうするか?で意見が割れていました。

多数派の意見としては、せっかくオフラインでやるからには、場所をドラスティックに変えて、自然の中に身をおくなどもありなんじゃないか?という声。

これはこれで全然アリな話です。意見出やすくなるかもしれない。

ただ、「自然の中」という条件を担保しようとすると、オフィス界隈ではなく、それなりに遠方の施設を押さえることになります。
(オフィスは都内の中心)

そうなると、普段のオフィスへの通勤と比較して「メンバーの通勤負荷が増大する」という点をどうクリアするかも、一緒に考える必要がありました。


具体的には、以下の課題がポイントになりました。
・通勤時間が増える分、オフサイトミーティングの時間を短くする(9時〜17時半を、10時〜16時などに)
・電車だと逆に遠くなり時間がかかるメンバーも多数。そのため、車を持っている人は車での通勤も検討(ただし就業規則では認められていないので、グレーゾーン)


先にも書いた通り、自然の中でやりたいというのは多数派の意見だったので、上記の課題に対して前向きな検討が進んでいきました。


一方、ボクの意見はちょっと違ったので、ここで少数派の意見として発言しました。


そもそも、そこまでして遠方の自然にこだわる必要あるの?(ミーティングの時間を減らすなど)本末転倒なところもある。目的を見直そう。


という意見です。


たとえば、通勤時間が増えるから、オフサイトミーティングそのものの時間(=ディスカッションする時間)を減らす、というのは、まさに本末転倒ですよね。

具体的には、前後1時間ずつ、トータル2時間程度削るような案が出てましたが、せっかく集まったのに、ディスカッションの時間が減るのは意味がない、と思いました。

そこまでして自然にこだわる必要はないんじゃない?という意見です。

加えて、車での通勤も、万が一交通事故などあった場合に大事になってしまうので、そこもルールを破ってまで突っ張るところではない。


個人的には、自分を含むほとんどのメンバーの通勤負荷が総じて上がる案だったので、ミーティング開始時の疲労も気になってました。

ラッシュど真ん中の時間帯に、東京を東から西に横断することになるので、おそらくかなりの時間、満員電車の中に詰め込まれることになるのは予想がつきました。

これを「そのくらい我慢すべきだ!」という人もいる一方で、

どちらかというと「我慢する価値があるかどうか、考えよう!」というのがボクの意見でした。


やっぱり目的が大切で、達成するために我慢してでもリターンが大きいなら(目的により近づけるなら)とことんやるべきだと思います。

一方、逆にいつの間にか目的から遠ざかっていたり、手段が目的にすり替わっていたりする場合は、そんな我慢は誰も得しないわけで。


特に手段の目的化はビジネスにおいてしょっちゅう起こっていると思います。

今回で言うと、やっぱり目的は顔を突き合わせてとことんディスカッションする、が1番大切な目的でした。

自然に身を置いたり、環境を少しでも変えて非日常感をつくる、という工夫は、上記の目的が達成できる前提を崩さない範囲で考えるもので、ディスカッションの中身を少しでも充実させるために行うおまけの感覚。


この順番が大切です。


逆に言えば、この順番が守られていればアイディアに制限はないので、あらためて仕切り直して検討がスタートしました。
(最終的には、オフィス界隈でも、大自然ではないものの「非日常感」が味わえそうなところが見つかり、そこに決まりそうです)


「工夫」つまりHow の部分が「目的」を超えて広がってしまうのはものすごくありがちな話なので、普段から気をつけようと思ったエピソードでした。