チャンスは練って待て?
私が学生時代に配膳のアルバイトで働いていたのが、帝国ホテルの宴会場でした。
時代は、1984(昭和59)年~1986(昭和61)年頃のことです。
当時、婚礼やパーティーで月に1~2回位の頻度で、村上総料理長(「帝国ホテル厨房物語」の著者)をお見かけしていました。
私と同じ学生アルバイトも大勢いましたけれども、村上さんはいつもニコニコされて気さくな感じで、私どもにも「ご苦労さん、ご苦労さん」と声をかけていただきました。
温厚な人柄で、誰とでも分け隔てなく接しておられる様子がうかがえました。
そんなことを思い出しながら本書「帝国ホテル厨房物語」を手に取ってみました。
最後に「チャンスは練って待て」の意味がわかります。
人生はフルコース
人は、やりたいことや夢があると年齢に関係なく、それに向かって元気に精力的に取り組めるものなのだなと感心しました。
私も、なんとなくやってみたいことや夢のイメージをより明確にして、これからの人生において実現できるように精進していきたいと思います。
そして、いろんなことに好奇心を持って精神的な若さを保っていくようにしたいです。
私が当時、帝国ホテルでお見かけしていた村上さんは、たぶん60歳台中頃のはずですが、いつも元気ハツラツという感じでした。
現在、私は60歳台に入りましたが、目標とか夢を持ち続けることが大切だということをあらためて感じました。
なにかを始めようと思い立ったときに、「いまさら」とか「もう遅い」という言葉を発しないようにして、自分を鼓舞していきたいと思います。
なにかを始めるのに遅すぎることなんてないのですから。
げんこつ禁止令、共用レシピをつくる
部下の成長には、上司の指導姿勢が大きな影響を及ぼすということだと思います。
人に教えることで自分も学び成長していく。
そうすることで職場の雰囲気が良くなり、楽しく働けるようになるという良循環が生まれるのだと思います。
自分の家庭や職場でも当てはまることだなと、自分も周りの人たちも一緒に向上していきたいと思います。
先ほどのげんこつ禁止やレシピの共用は、村上さんが新館の料理長に抜擢された昭和33年当時のホテル業界では大きな変革だったようです。
レシピの公開・共用は、今の時代でいうとインターネットの進化に例えられるのかなと思います。
要するに閉ざされた空間(がらん・伽藍)から市場のように活気ある開かれたバザール空間に移行したイメージです。
個人の力に頼っていた厨房の世界の近代化を推し進めた村上さんの気概に感動しました。
エスカルゴで縁起をかつぐ
シェフたる者は、料理のうんちくはもちろん、知識や教養、そして当意即妙の話術も必須なんだそうです。
さすがに人間味豊かな村上さんですね。
さて私も、うまずたゆまず、そしてあせらずに日頃の準備をおこたらず、自分を律して着実に進歩していきたいと思います。
1日1ミリでも進化できるよう、仕事やそれ以外のことにもアンテナを広げて知識や教養を深めていきたいと思います。
夢持ち続けて
「チャンスは練って待て」いいことばですね。
運も大切ですが、運だけではどうにもならないこともあると思います。
村上さんは、その運を引き寄せるだけの日頃の準備や努力があったからこそ、チャンスを活かして後世につながる立派な仕事をされたのだと思います。
「チャンスは通りすぎてしまったら、もうつかむことはできない」と聞いたことがあります。
私もいざチャンスがきたとき、そのチャンスをつかんで活かせるように、日々勉強を重ねていきたいと思います。
あらためて、いまこの時を大切にしていきたいものです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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